中国人が一年中飲む「凉茶」という独自ドリンクの謎をご紹介。王老吉の成分とは?そしてその味とは?ナゼ「凉茶」を中国人が飲むのか?ご紹介したいと思います。
日本の夏といえば麦茶やキーンと冷たい炭酸飲料を飲んで、一服の清涼感を得たりするかと思います。
医食同源の中国。この国には日本では見かけない独自の清涼感を得るための飲み物が存在します。それは「凉茶(liáng chá)涼茶」と呼ばれるネーミングのドリンク。
レストランで提供されるソフトドリンクには必ずと言ってよいほど、置いてある中国独自ドリンク。
この「凉茶」は総称にあたり、各社それぞれ自社ブランド名を付けて販売。ブランドとして「雪菲力 凉茶(xuě fēi lì liáng chá)」「王老吉(wáng lǎo jí)」と「加多宝(jiā duō bǎo)」。※JDBは、加多宝のピンインの頭文字です。
特に「王老吉」と「加多宝」は二大巨頭。元々は一つの「王老吉」ブランドだったのですがお家騒動があり、現在二手に分かれて販売中。
この「凉茶」若い子も年配の方も普通にゴクゴクと愛飲されている、メージャーな飲み物。私も試しに飲んだことが。
一言でいうと、かなり甘いのです。まずは甘ったるさが先にやってきます。甘さの後に独特のほろ苦味が出てきます。この苦味の元は、漢方成分の薬草。この飲み物は中医学の漢方の成分で構成されています。
この甘さが全くないと苦すぎて飲めないのでしょうが、個人的には甘すぎて手が出にくいのが正直な感想。
甘さ控えめドライタイプが出たら、毎日飲んでもいいかなぁ。ノンシュガータイプでもこの苦さが案外癖になって好きになるかも、と思える味です。
凉茶の主な成分は先ほどもあげた漢方で用いられる薬草。自然界のモノを使っているので、体には非常に良いんですね。
夏枯草(xià kū cǎo)ウツボグサ。利尿剤に用いられる。
仙草(xiān cǎo)センソウ
菊花(jú huā)キク
甘草(gān cǎo)カンゾウ。咳止め、鎮痛剤。
胖大海(pàng dà hǎi)アオギリ科の高木
桑叶(sāng yè)桑の葉
金银花(jīn yín huā)スイカズラ
鸡蛋花(jī dàn huā)ケイタンカ
布渣叶(bù zhā yè)キンリュウカ
なぜこんな薬草成分が中心になっているのかというと、これらの薬草には解熱作用が含まれており、中国独自の上火と下火の関係でいうと、夏はのぼせる「上火(shàng huǒ)」の状態のため、下火の食物でのぼせを取る、という考えから来ています。
南の広東省や香港などに行くと、薬草を鍋で煎じた凉茶のドリンクバーが、街の至る所にあり市民が涼を求めて集まっています。
ドリンクバーの場合は胃腸の働きを活発にする、寝付きを良くする、風邪の症状を緩和するなど、それぞれ効能が異なる凉茶が販売されています。
国民が愛飲しているだけあり、大量の箱買をするマダムやダンディを見かけることも。
地下鉄にはこんな広告もありキャッチコーピー。
怕上火,喝加多宝
pà shàng huǒ hè jiā duō bǎo
のぼせるのが怖かったら、加多宝を飲め!
と、ダイレクトなコピーが書かれています。
中国を訪れる場合は、この凉茶を一度は試されてみてください。
今日の振り返り!中国語発声
凉茶 (liáng chá) 涼茶