「儿化(ér huà)」についてご質問があったのですが、私は正直、儿化はそんなに使っていません。これは生活環境が大きく影響していますが、「儿化」をよく使う場所や「儿化」を使う意味など整理してみました。
儿化って中国どこでも使われているのか?
儿化は基本的に東北地方でよく使われます。北京もそうですし、遼寧省や吉林省、黒龍江省などのエリアに旅行に行くと巻き舌の中国語が聞こえてきます。
そのため上海や華南地区などの中国人は儿化は使っていません。使っている人を見かけると、その方は東北地方出身者である場合が高いです。
それじゃー儿化を中国語で使う意味ってあるのか?
厳格に言えば使う意味はあります。私が学校で習ったのは「儿化」を付けることで、単語などの意味の間違いを防止するというもの。
多さと時間の聞き間違いを防止
例として覚えたのは「一点」という中国語の違いを防止するため。「一点(yì diǎn)」には多さ少なさを表現する「少し」の意味と、時刻や時間を表現する「1時」の意味があり、「一点」のまま会話で使うとどちらか分かり難い。
そのため「少し」の場合は「儿化」を付け足して「一点儿」とする。と習った覚えがあるのですが、上海の街でこれを使っている人を見かけません。
少しや多少の意味を表す他の表現方法
「一点儿」とは別に「一点点(yì diǎn diǎ)」という中国語があり、同じ「少し」という表現方法になります。上海では「一点儿」より「一点点」を聞く機会の方が多いです。
東北地方で遭遇する儿化のあるある話
「儿化」は北の地方が使う比率が高く、何にでも「儿化」の巻き舌が使われているので、結局は時間の「一点」にも結局「儿化」を付けてしまっていて、北に行くと巻き舌ラッシュに遭遇。
正直慣れるまでは聞こえない、または慣れても聞こえない場合もあります。
東北地方での使われ方を考えると、本来は学術上は明確なルールがあるかも知れませんが、生活で聞いてる上では、明確なルールがあるようで無いというのが正直な所です。
※辞書には「普通語と一部方言にある発音表現で、接尾語としての儿は独立せず、前の音と一緒になって発声される」と書かれていました。
ちなみに北の方からすれば私の中国語は「儿化」を使わないので、語尾が堅い中国語と指摘される可能性が高いです。
儿化のまとめ
先程も説明しましたが、南では「儿化」を使わないかわりに「点」や「里」を使い、「少し」を「一点点」として表現。北では「你去哪儿」南では「你去哪里」という感じで使っています。
これは私の勝手な推測ですが、北の冬は口を開けて話すと死ぬほど寒い。
話しの最後に口を大きく開けてしまうと、強烈に寒い空気が腔内に入り込む。そのため舌を巻き込んで冷たい空気をシャットアウト!そうしたら巻き舌の出来上がった!ちゃんちゃん。なーんて、私は勝手に妄想しています。
上海で巻き舌の中国語を話す中国人を見かけると、多分北の地方の人なんだろうなぁと、少しは推測ができたりするのです。
今日の振り返り!中国語発声
儿化 (ér huà) 巻舌音化、r化
口音 (kǒu yīn) 発音