前回「闹洞房(nào dòng fáng)」のご紹介で、結婚事情のご紹介を終えようと思ったのですが、メルマガ会員の方から「中国の結婚式って言ったら”例のアレ”の紹介を!」と、アドバイスを頂いたので追加でご紹介。なちゅさん、いつも谢谢!
中国の結婚式の披露宴会場には日本では準備されていない品が置かれている場合があります。それは新郎新婦が事前に撮影した中国語で「相册(xiàng cè)」と呼ばれる写真をとじたアルバムの存在。
日本では余り見かけない、中国やその他諸外国の結婚準備の一つとも言える品について、ご紹介したいと思います。
披露宴会場で見かける撮影会とサインシステム
披露宴会場の入り口では花嫁花婿が友人達を出迎えるのですが、出迎えを行い、その場で写真撮影。その次に直接本人たちに「紅包」を渡します。
「紅包」を渡して会場入りをする前に、出席者名簿への記入があります。花嫁花婿との写真撮影の混雑具合によって先行して名簿へ記入の場合もありますが、テーブルの上に赤い帳簿が置かれており、帳簿には金色のペンで自分の名前を記入する習わしがあります。
披露宴会場に置かれる新郎新婦の記念写真アルバム
ちなみに別の結婚式披露宴に置かれていた名簿。名簿の奥に何やら本が置かれています。この本が”例のアレ”なのです。
この本、実は花嫁花婿の写真を撮影したアルバム。中国語では「结婚照相册(jié hūn zhào xiàng cè)結婚写真アルバム」と呼ばれ、結婚披露宴の別日に、本人たちが撮影したい場所で、タキシードとウエディングドレスで撮影。撮影後にお気に入りの写真をチョイスしてアルバムに制作した物なのです。
今回は国際結婚で長距離恋愛という事もあり、事前撮影が出来なかったため、披露宴会場に「结婚照相册」は無かったのですが、披露宴当日の朝から、しこたま撮影していた写真。
この写真は披露宴で動画として利用しただけではなく、間違いなく写真を後日、チョイスしてアルバム制作を行い二人の記念品となるのです。
実は今回の撮影中のカメラマンから「日本でも撮影するのか?」と質問を受けました。日本では披露宴の撮影はありますが、アルバム作成するのは少ないような。また披露宴前から一日かけて撮影を行うのも少ないように思います。
中国ではこのアルバム撮影と制作は必ずと言ってよいほど行いますが、過去に私が日本で参加した結婚式では一度だけ前乗り撮影を行い、アルバムを制作されたカップルを見た事があります。
中国でこのアルバム撮影を行う場合は、カメラマンは最低2名からで、今回は3名体制でしたが、照明やら違う角度から同時撮影などを考えると、3名辺りが妥当なのかと、今回身近で見ていて感じました。
中国ではこの「结婚照相册」は、ごくごく当たり前のサービス。新婚の記念に日本人でもアルバム撮影を行うのも良いかも知れませんね。
今日の振り返り中国語
相册(xiàng cè)アルバム
结婚照相册(jié hūn zhào xiàng cè)結婚写真アルバム