蘇州散策の翌日、上海虹口区の少しマニアックなエリアを探索。虹口区は今でも私が住んでいるエリアなのですが、このエリアは何かと日本人と縁が深い場所なのです。

虹口区には「呉松路(wú sōng lù)」と呼ばれる場所があり、戦前この近くには日本人が10万人ほど住んでいたという話。

特に当時は長崎から就航のフェリーがあり長崎人は多く住んでいたようです。ブルース・リーの映画でも当時の上海の日本人エリアの場面が登場します。

今でも多くの日本人が住んでいた事を証明するかのように、四川北路と海伦路が交わる交差点の横にある乍浦路の北側には、東本願寺跡も未だに建物が健在しています。

乍浦路455号

そんな日本人が多く住んでいた虹口区。虹口区を更に北上して「提篮桥」というエリアへ移動すると、ここには過去にユダヤ人難民が避難していたエリアに到着します。

現在、提篮桥には当時のユダヤ人の生活の雰囲気を残す、ユダヤ人博物館があり当時の様子を今に伝えています。
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この周辺の街角は当時ユダヤ人が住んでいた赤レンガの建物群もあり、当時の街の雰囲気を楽しめますし、現地住民のダンディなおじさま達が、こんな洒落たボードゲームを楽しまれています。
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上海の中心部だとこんな粋な遊びを嗜むようすは見かけることはありません。中国人のこんな人間味がある所、結構嫌いじゃないですね。また博物館の対面に昨年からオープンしたのが白馬カフェ館。

難民が住んでいた当時に営業していた白馬カフェをモチーフにしているそうで、「白马阿芙佳朵(Bái mǎ ā fú jiā duǒ)白馬アフォガート」と呼ばれる、バニラアイスにエスプレッソを掛けて食べる、少し大人なデザートなどが楽しめます。
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また提篮桥は昔の上海では非常に端のエリアでもありました。そんな当時の様子を今に伝えるのは提篮桥の代名詞とも言える、刑務所。

1901年から建築開始をした100年以上の歴史がある刑務所で、今でも現役で利用中ですが、数年前に使用停止が上海政府より配布されています。重厚で味のある佇まいです。
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この刑務所は建て壊される可能性もあるらしく、見るなら今。赤レンガの建物が多くある提篮桥、下町上海を軽く街ぶらするには持って来い。地下鉄12号線提篮桥の1号出口に下車すると、目の前に博物館はあります。

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犹太人 (Yóu tài rén) ユダヤ人

阿芙佳朵 (ā fú jiā duǒ) アフォガート