以前テイクアウトできる店舗を一覧で紹介するサイト、
外送超人」というサイトを約一年前にご紹介したのですが、
たった一年で中国のテイクアウト状況は激変しているのです。

「外送超人」はそもそも、テイクアウトができるレストラン、
小売会社を中心に紹介して紹介料を取るビジネスだったのですが、
どうやらウマミを知った企業がドンドン進出を開始。
ココ最近の上海はさらなる進化を遂げています。

街で見かけたこんな電動式自転車。
青と緑の箱を積んで「饿了么」「京东到家」と書かれていますが、
この二種類はテイクアウト用の自転車。
PB299310

PB299308

PB299309
これ以外にも中国の検索でお馴染みの百度もテイクアウト市場に殴りこみ。
百度は赤色の箱を使い、青、緑、赤と三種類の箱の色を見る機会が多いです。

彼らのビジネスモデルというのは、
「外送超人」と同様にテイクアウトが可能な店舗の紹介だけではなく、
自分たちや第三者に頼んで配達専用スタッフを準備。

今まで配達を対応していなかった店舗まで取り込んで、
配達サービスを開始しているのです。

レストランは配達が可能になり商売チャンスが広がる。
消費者は選択肢の幅が広がる。
テイクアウト専用スタッフは仕事が増える。
そんな関係が築かれています。

店舗店舗に専用スタッフを配置できないので、
ある周辺地区に一人のスタッフを配置するなど工夫されていますが、
スタッフは待機中、寒空でも外で待ったり(!!)、
店舗と仲良くなれば空いている席で座らせてもらったりと、
中々体力がいる仕事の様子。

テイクアウト紹介側は家賃が要らず配達員の人件費だけで済むので、
流行っているビジネスモデルなのですが、
どうやら競争が激化に伴い、店舗もいろいろなテイクアウト企業と提携。

その影響でレストランにやたらと企業の広告がされていたり、
各企業のソフトウェアを使う必要があるのですが、
操作するソフトが多すぎて注文確認の忘れが発生したりと、
新しい問題も生まれてきています。

上海のテイクアウト市場は激戦の一途を辿っているのでした。

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