上海、秋の味覚と言えば、やはり「上海蟹」こと「大闸蟹(dà zhá xiè)」ですが、上海蟹は上海が有名な産地ではないんですね。
上海蟹の産地として誉れ高い場所は「昆山(kūn shān)」という場所。昆山とは上海近郊の江蘇省にある市の一つ。
昆山の「阳澄湖(yáng chéng hú)陽澄湖」という湖が、上海蟹の名産として有名なのです。
夏の訪れとともに始まる上海蟹の臨時直売所
この季節になると街中にこんな店が期間限定で営業開始。看板には大きく「阳澄湖上海蟹」の文字。文字通り名産で養殖された活きの良い上海蟹を販売中。
ところ変わって下町の上海を覗いてみると、上海蟹専門店はあるのですがこんな風に看板が違ってきます。
昆山巴城大闸蟹直销
kūn shān bā chéng dà zhá xiè zhí xiāo
陽澄湖近くにある巴城という場所産の上海蟹の直販所
太湖大闸蟹直销
tài hú dà zhá xiè zhí xiāo
江蘇省にある太湖産の上海蟹の直販所
いずれも陽澄湖を全面に押し出していなかったり、違う湖産の上海蟹を直販しています。
産地が違うと上海蟹の価値が違う?産地事情
安全で味が美味けりゃ何処産でもいいじゃないか!という考えもありますが、やはり一年待ちわびた上海蟹。折角だったら名産の一匹を食べたいと思いますよね。
ただし下手に陽澄湖を出して「偽物」や「味が悪い」と評判が立てば、口コミで客が集まらなくなり商売上がったり。なので、近郊ですよと匂わす位が関の山なのです。上海蟹は産地が大変重要なのです。
養殖池の陽澄湖では水上レストランも営業中。産地で上海蟹を楽しむこともできますよ。
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