昨日の暑気払いに関連して。夏限定のノボセ、熱さましのある食材が出回るシーズンです。
中国人が夏になると楽しむ食材「緑豆」どうやって楽しまれているのか?定番の食べ方や最近の食べ方。そしてナゼ緑豆製品が選べれて楽しまれているのか、医食同源の中国らしい「下火」という概念も併せてご紹介。
中国夏の定番食品「緑豆スープ」
店舗に堂々と書かれた「冰冻绿豆汤(bīng dòng lǜ dòu tāng)」筆を走らせたようなアジのある一筆ですが、この「緑豆」なる食品が中国夏の定番品なのです。
最初に見た時は日本の小豆的な単なるマメの一種で、中国人に嗜好に合っているだけ思っていたのですが、実際は違っていました。
実際に注文した「冰冻绿豆汤」。深いとても深い緑色の液体の中に、緑豆がイン。
緑豆とハトムギをグツグツ煮てその後冷まし、冷蔵庫の中でヒンヤリと置いて丼鉢に入れてお客へ提供。
一応「汤(tāng)」と書かれていますので、スープの一種ですが、鶏ガラや豚ガラなどでダシを取っているのではなく、シンプルに豆を煮込んで、少しばかりの砂糖で味を整えた、体に優しい味付け。
緑豆スープ以外にも楽しまれている緑豆製品
中国人はこのスープに限らず、この夏のシーズンは緑豆の虜。他には棒状のアイスクリームも緑豆製品。
今回のこのアイスはちょっと贅沢。先頭には練乳、中間層が小豆、下と外側のコーティングが緑豆。ちなみにお値段4元。
もう一本のアイスは中身も全て緑豆仕様。その為外側の容器には豆がデザインされています。こちらは豆だけなので2元とお値打ち。
日本の感覚で見てしまったので、最初このアイスを見た時は濃い目のメロンか抹茶と勘違い。重要な味は、小豆に近く日本人にも馴染みのある味です。
緑豆、下火に分類されるため、こんな効能があるようです。
消暑 (xiāo shǔ) 暑気払いを
清热 (qīng rè) 熱を下げる
解毒 (jiě dú) ノボセを無くす
促进代谢 (cù jìn dài xiè) 代謝を促す
そりゃ、よく緑のアイスを食べている訳ですね。折角食べるなら美味しくて、体にいいものをと。そんな感覚から生まれたアイスのようです。
余り甘い品を食べないのですが、これは意外と楽しめます。ローカルコンビニや雑貨屋のアイス売り場には、定番品として扱っているので一度手にとって見て下さい。
今日の振り返り!中国語発声
绿豆 (lǜ dòu) 緑豆
消暑 (xiāo shǔ) 暑気払いを
清热 (qīng rè) 熱を下げる
解毒 (jiě dú) ノボセを無くす