知り合いの日本人経営者の方と話をしていた時の事。

「いやー地方の中国人を入れるんだけど、
辞めちゃうんだよねぇー。結構仕事もできるんだけど。」

で、その理由が
「他の上海人スタッフが上海語で話すんで、
会話に入れなくって、スタッフ同士で距離があったみたい。」

上海地域に限った事ではありませんが、
上海では上海人は上海語を話しますが、
地方出身者は普通話が話せても、
上海語が話せる訳ではないので、上海語の会話が成立しません。。

会議中に上海人、他の地方中国人が打ち合わせをしても、

気分が高揚し始めると急に上海語で話し始めたり。

あまりこのような事態が多い会社や、
工場などでは情報伝達のミスを防止するためにも、
「请用普通话(普通語を使いましょう)」
などの張り紙をしている場合も。

冗談ではなく、
結構コレって大きな問題です。

あまりひどい場合は最初の会社のように、
退職するスタッフも。

伝達がうまく全員に伝わっていない場合、
上海人の上司に確認をすると「ちゃんと伝達しました!」と言うのですが、
裏取りをすると、ちゃんと伝達を”上海語で”していただけで、
上海語が分からないスタッフにはチンプンカンプン。ちなみに、実話です。

ただでさえ地元出身者同士の繋がりが強い社会。
この辺をコントロールするのは経営者の仕事なのかも知れません。

ただしこんなメリットも。
中々話が先に進まないなぁと思っていると、
普通語で話していたスタッフが起点を効かせて、
上海語で対応。そうすると、話が先に進んでうまく言った、
なんてことも。

一概に「方言禁止」が、いい訳ではないのですが、
各地方の方言が殆ど聞き取れない、中国ならではの問題なのでした。

今日の振り返り!中国語発声

方言 (fāng yán) 方言