日本には申し訳ないのですが終息を迎えつつ有る中国。ただ今週分かったのは上海と北京では、コロナ対応にまだ温度差が有る事実が分かりました。

上海と北京でどうして対応に温度差があるのか?清明節を迎えた中国で起きた出来事を含めてご紹介します。

上海のコロナ終息の状況を端的に表現する一言

「上海って大丈夫?」と以前上海に住んでいた友人から連絡が。わかり易い表現って何かないかなーと考えていると、外から聞こえてきた音楽で思いつきました。

「上海、マダムが音楽に合わせて踊り始めています」と回答したのですが、平和で落ち着いた上海状況をよく分かってもらえました。

中国では至る場所で音楽に合わせて一心不乱に踊り狂うマダムの集団がいます。

上海でも2ヶ月ほどなりを潜めていたのですが、先週くらいからいつもの音楽が聞こえてきました。上海は危機を乗り越えたと言うことで踊りがまた始まったようです。

朝も太極拳の音楽がなり始めています。ほぼほぼ難局は越えたのかなと。しかし私は油断していませんが(笑)

武漢でもマダムが踊り狂っています。

北京からの便り。まだまだ北京は制限中

状況確認のため北京の友人へ連絡。北京は状況が上海とは違っているようです。

北京では麺などを食べられる軽食屋はオープンしているようですが、大型店舗など人が多く集まる場所、多くの人で食事をする場所の営業はまだのようです。

日本的に言うと三蜜。友人によると二人以上での食事はNGとのことでした。
※友人の生活範囲での情報なので一部違う可能性もあります。

また北京から他の省への移動は問題ないが、北京に戻ってきた場合は隔離14日のルールが現状も適用中との事でした。

何故にこんな状況が続いているのか?という点については、3月開催が延期になった「全人代(quán rén dài)全国人民代表大会」が影響しているのでは、との話。

延期した全人代を5月に開催するらしい。そのため5月までは北京は厳戒態勢を継続して大会に臨むのだろうと言うのです。

念には念を入れて北京では発症者を増やさない入れ込まない。5月までは制限解除が無いだろうから、出張も行けないなと漏らしておりました。

つまり上海も日に日に人々の行動が緩みつつありますが、本来は最低5月までは北京の動きに合わせた方が良いんでしょう。

上海のコロナ発症者の状況

上海は市内や他の省からの感染者については、国外からの感染者に頭を悩ませているようです。

実際に海外からの逆輸入となる感染者が上海に入国し、同じ便に搭乗した乗客が翌日から強制隔離の命令があった話も聞いています。※日本からの便ですよ。

中国が危ないと2月の時点で日本帰国を促され、日本が感染者で多くなり中国が落ち着いたということで、中国に戻ってきたら便に感染者が同乗。

翌日会社に出勤したため会社自体が感染リスクに侵される可能性があると休暇に追い込まれたと話を聞きました。

こんな時期に行ったり来たりして騒ぎを大きくしてほしく無いですね。中国人ばかり取り上げられますが、日本人や日本の企業の無計画で無頓着な行動にも問題ありです。

清明節に起きた出来事

清明節の三連休。晴れ渡って気分も良かったですが、近所に買い物以外は自宅でした。

何気に見たECサイトやテイクアウトアプリを見ていると、第一日目アプリがモノクロ表示。

バグかなと思ったのですが、午前中に鳴り響くサイレン音。

当日まで知らなかったのですが、武漢で殉死した医療関係者やコロナで亡くなった人に対して哀悼の意を示すためにサイレンを鳴らし、主要サイトやアプリのトップ画面をモノクロにしていたようです。
清明節の出来事

中国って四川省の地震の時もですが、災害や有事の時に全国各地で哀悼の意を表す動きがあります。

日に日に元に戻る人の行動と変わらない習慣

前回も伝えたように、上海の人たちを見ていると日に日に人の行動が緩んできています。

マスク状況として着けている人8割から9割。あとはマスクをアゴにずらしている、鼻を隠してない、マスクを着けていない等など。

そして人の習慣って変わらないんだと思う事も。マスクを付けても、ムチャムチャ話す人。マスクでもごもごしているので、余計に大声で話す。マスクがずれるんで、飛沫が飛ぶんだよね。。。。

マスクを着けているが電話で話す際にマスクを外す人。地下鉄でその行為はまだ勘弁してください。

マスクなしで食事しながら話す人。ささっと食べて食後にお話しましょうね。

道にタンを吐く人。いい加減、やめなさい!

清明節の連休を利用して近郊の省へ友人同士と宿泊へでかけた友人もいます。みんな二ヶ月以上制限があった生活から開放され、一気に旅行や遊びにと出かけている様子。

地下鉄に乗ると大きな荷物を抱えた人、服装がちょっと野暮ったい人、中国語の訛りが上海でない人など、つまり上海市以外からの人が入っているのが手に取るように分かります。

2ヶ月は鳴りを潜めていた人の習慣も、危機を乗り越え警察や保安の強制的な監視が終われば、普通の生活に戻ってしまうと言う良い事例です。些細な事ですが、人の生活習慣ってのは、なかなかカイゼンされないんだなぁ。と。

そして地方出身者がどんどん増えているんだなと。

普段の日常に戻った上海で生活をしながら、人間観察をしていると、第二波の警戒を解除できない自分がまだいるのでした。

北京の状況を含めて私や他の友人などは、やっぱり5月までは様子見と言う意見も。

日本の皆さんも苛立ちなどあるかと思いますが、「外出しない」が一番強力で最善の対処法です。日本はこれからと思いますが、腐らず、イラツカず、へこたれず向き合って頂ければと思います。

明けない夜はない。日本は中国以上に長期戦になりそうですが、もうひと踏ん張りです。