私も体験があることですが、どう向き合えばいいか分からないですよね。メルマガ会員さんからも質問があったので私なりの見解をご紹介したいと思います。
距離が縮まると何かと相談をしてくる中国人。どこまで許容するか、だと思います。
旅の楽しみ。出会った中華圏の人たちからの相談
メルマガ会員さんから中国旅行や台湾旅行で知り合った中国人や台湾人に自分のビジネスに関係する日本企業や日本人を紹介してくれないか?と相談を持ちかけられたそうで、どう対応したらいいものか。と質問がありました。
メルマガ会員さんには「断った方がいい」と回答したのですが、理由は下手に回答するとグイグイと次の相談がやってくるから。
仲の深さにもよるんですが、しっかり責任を持って対応できないなら下手に回答せず、断る方がいいと思ったから。間違いなく次も頼ってくるんですよね。
紹介するのはいいんですが、紹介先の迷惑にならない友人なのか。もしくは紹介後も困った時に最後まで自分がフォローできるのか。もしくは許し合える間柄なのか。
そんな事を念頭に置いて判断した方がいいですよね。結局頼る日本人が居ないから相談をしている可能性がある訳ですから。
私もあった中国人に相談された実体験
実は私も同じ職場だった中国人(日本語可)に似たような事を相談されたことがあります。私の場合は「中国で日本のウイスキーを販売したい友人がいるんだが何か人脈がないか?」という相談でした。
ちなみに私の場合は相談してきた中国人との付き合いは8年以上。プライベートでも食事する仲。ただし離職後はそんなに連絡を取り合ってない関係。
私の場合は「そんな人脈はない」「日本語が出来るんだから自分で調べろ」「他の日本人に相談しろ」と伝えたのですが、それでも引き下がらない厄介な中国人。
その理由は「ジンダオ、顔が広そうだから」本当、相手のことを考えていない野郎です。また私の前に他の日本人に相談して、その日本人が私に相談しろと話を振ったようなのです。みんな自分勝手。
一人だけ思い当たる節はあったのですが迷惑もかかる。しかし一向に中国人の彼は引き下がらない。
仕方なくお酒関係の仕事をしている友人に相談してみると「最近、中国人からその手の話をよーく受けるんですよ」と一言。
「同じ事を考える輩が多い」と聞いた瞬間、それ以上は話を伝えず謝って、質問してきた中国人に「無理だって。同じ考えを持っている中国人が多くて対応できないんだと」と答えてオシマイにしたのでした。
ウイスキーの次は投資だぜっ!
正直、私に相談する時点で終わっている感じもするんですよね。私は単なる日本人ってだけなんで。顔が広い訳でもなく。その上、私は相談してきた中国人の友人がどんな人物なのか知らない。そんな相手に下手に人を紹介できないです。
中国人は短期勝負が大好き。なので流行りはじめの日本のウイスキーに飛びつきたい。コネも人脈もない。そうだ日本人のジンダオだ!とその程度の発想なんだと思います。
その後、彼とはもう一つの頼まれごとをきっかけに疎遠になってしまいました。
次に相談があったのは「投資話」でした。
ある日、久しぶりに彼からの電話が鳴りました。ちょっと相談したいと。ウイスキーの一件もあるし「面倒だな」と思ったのですが、彼の話を聞くと自分の友人が会社を作った。会社は投資会社でリターンも良い。お前も儲け話に乗らないか?という、よーくある話。
数年前の上海で地方都市の開発をうたった投資会社が竹の子なみにニョキニョキ起業していた頃の話で、70歳を越えた老人を中心に投資話を持ちかけて問題になっていました。
そんなタイミングでこの話。ちなみに投資額は最低20万元(300万円ほど)から。あら、ジンダオの一ヶ月分のお小遣いと同じじゃありませんか!※信じないでくださいよ。真面目な人が多いんで。
そこで私が聞いたのは「ところでお前は幾ら、友人に投資するんだ?」と質問をすると、「俺は家族もいて、小さい子供もいて、自宅のローンがあるので投資しない」と優等生の回答。
「友人のお前が投資しないのに、なんで俺が顔も知らないお前の友人の会社に投資しなきゃならんのだ?」と言い返し回答を求めると「なら、いいよ。ごめんごめん」と半ギレで電話が切れたのでした。
はっきりいって思考が破滅しています。
これは完全に自分のメンツだけを考えた行動と思うんですよ。古い馴染みの付き合いのある友人がお願いをしてきた。
自分はリスクを取りたくない。が、紹介してメンツを立てたい。だから誰かいないかと探す。居た!ジンダオ!!自分勝手な考えなんですよね。
こんな自分勝手な相談事が何回かあり、関わると疲れるので彼とは距離を置くことに。たぶん彼は軽く相談しただけで、悪いことをしたという意識はないと思います。
まだまだあった中国人からの相談ごと
実はもう一つ似たような相談が。数ヶ月に一度くらいは連絡や食事をする友人で付き合いも7年くらい。突然連絡がり「10万元貸してくれ。自宅の頭金にする」とのこと。
ちなみに既に1億以上の自宅を持っている彼女。愛車はレクサス。話を聞くと二軒目の家を購入予定で自分の貯金はファンドに預けて財テク中で引き出せないから貸してくれとの話。
上海にも日本にも持ち家が無い地下鉄とバス移動中心の日本人に二軒目ローンの頭金の相談をするなよ。と思いつつ、「手持ちの現金が無いんで駄目」と答え、彼女とも距離を置いています。
日本も中国も成功者に群がる亡者たち
中国人は仲が深まると金を貸し借りする話をよく聞きます。私の友人で起業して成功している友人は特にそんな話を受けるらしく、同窓会に行きたくないとこぼしています。
成功者で同級生。社長が必ず金を持っている訳でないんですが、よく相談を受けるそうで、基本的に現金を貸した相手は返さないそうです。また返金を求めると「返すつもりだったのになんだ!」と逆ギレ。借金常習者にある行動パターンです。
中学校時代に親から「宿題しなさーい」と言われ「今からするつもりだったのに!プンプン」的な感じ。日本人も中国人も同様。金にルーズな人間は基本的に信用できませんね。
成功すると群がる人間たち。今までその人の性格や考えと付き合わずに、地位や富や名声を聞いて近づいてくる。日本も中国もこの辺は同じのようです。
しかし不思議なのは「地位も富も名声も得ていない」私に相談してきた中国人。
彼らは元々見る目が無いのか、私の性格を「人がいい」と思い違いしたのか、私が将来成功すると勘違いしたのか。頼む相手が私以外に居なかったのか。。。謎が深まるばかりです。何にしても頼む相手を完全に間違えてます。
私もスキがあったり、頼みやすさ、友人として選ぶ目がなかったんだと思います。私自身も悪いんです。
友人で金を貸せ、誰か紹介しろと、そんな時だけ打出の小槌のように相談をする人間とは建設的な関係を築いていく自信もありません。
友人にも色んな種類があると思いますが、自分のことだけを依頼してくる友人とは付き合う価値は無いように思います。
貸すぐらいなら数万元渡して「二度と目の前に現れるな」と言った方がいいんでしょうが、数万元も渡せない地下鉄とバス移動が中心の器の小さい私も問題があるのかも知れません。
搾取しようとする人間の発想は国が違っても同じ
今回は中国人に限って話をしましたが過去に日本から中国でビジネスをしたいと、私の知り合いの中国人を頼ってきた日本人の話もですが、彼らは「タダで情報を収集して、何とかうまい汁を自分だけ吸いたい」という意識は、今回紹介した中国人と基本的に同じです。
私も情報交換の名目で連絡を受けて人とお会いしても「交換」じゃなく「一方的な搾取」が多く、アホくさくて会わないようにしています。本当コンサル料を支払わない日本人や中国人は自分で苦労して足で情報を稼いだ方がいいんだと思います。
と、最後は話がズレましたが、お気軽相談にはご注意を。乗るなら最後までトコトン付き合うつもりで、相談には乗られて下さい。
結局中国人や台湾人がという事ではなく、同じ考えの一定数の人がいるので、相手にしないが正解なんだと思います。本当に親友や家族に近い友達であれば、最後まで真剣に協力してあげるのも大切だと思います。