上海街の中心地、南京東路。ここにある歩行者道路は、中国全土から上海を訪れた人達が、一度は訪れる場所。ここに店舗を構えている店の多くは、上海の老舗が中心。
私も住んで直ぐに行った経験がありますが、観光客やお上りさんを狙ったスリや詐欺が横行しているので注意が必要です。
ここを歩けば面白いネタが見つかるのですが、こんな人達を発見しました。マイクを持っている美人インタビュアーと、敏腕カメラマン。街往く若者に今の上海事情を、インタビューしているようです。
ナルホド!私もインタビューするぞ!と、言うことでゆっくり、ジックリ話を聞こうと、考えたのは行きつけの按摩屋。
約90分の按摩の間に、根掘り葉掘り聞いてみること成功。意外と中国人はプライベートな事も仲良くなれば話してくれます。
今「息子さん今年から大学?」
中「そうそう、9月から始まったばかりなの」
今「地元の大学?」
中「そう、鄭州の大学」
今「どんな専攻?」
中「車の設計とか、私も難しくって聞いても分からない」
今「学費ってどの位なの?」
中「年間で色々込みで5000元くらい」
今「結構安いね」
中「そうなの、あとは毎月の生活費1000元くらいを送ってあげて。」
今「大学の寮?それとも外でひとり暮らし?」
中「寮よ。」
今「ってことは、4人とか6人部屋?」
中「確か、6人って言ってたわ。」
今「賑やかだね」
中「そうね。仲良くなるにも必要だし。中学高校も寮だったのよ。」
今「寮費は安いの?」
中「寮費は800元って言ってたわ。多分これは半年の価格。」
今「稼がないとダメだね」
中「そうなの、頑張らなくっちゃ」
今「大丈夫でしょ、固定客多いし。いつも予約埋まってるでしょ」
中「ボチボチよ!一日平均10人位。一人45分で20元の収入だから、もっと増やさないと」
今「あーそしたら、次から電話で予約して、必ず8号さんで予約するよ」
中「ありがとうね。」
こんな感じで按摩中にインタビューを終えました。日本と中国で異なる点があるのですが、大学の新学期は基本9月から。日本は4月ですね。
学費も非常に安いのですが、収入も低い。8号さんは女性なのですが、人気の按摩師。いつも埋まっています。
それでも一日10人殆ど休まず働いているので、一ヶ月の平均収入は6000元程度。ただ40代の彼女が故郷でこの価格の給与を得るのは、非常に難しい。
その為、彼女のように子供と離れて生活している、地方出身の中国人、非常に多いです。
理由は両親が出稼ぎで故郷を離れているから。戸籍が上海ではないのと、省間で学校の転入は基本的に難しいので、田舎に子供を置いて離れ離れの生活を送ることが多いです。
それに彼女は元々農家の出身。色々と戸籍の縛りがあり、最後は「没办法(méi bàn fǎ)仕方がないよ」と、答えていました。
夫婦ふたりで上海で働き、20平米程度の600元の家賃の部屋で二人暮らし。ある程度蓄えが出来て50代などの歳になると、いずれ田舎に戻るんだと思います。
中国語を話せる事は非常に重要ですが、日本と中国との違いについては、中国語が話せなくとも知ることが出来ます。
事前情報を色々と知っておくと、アレっ?なんで9月から学校なんだろう、などの疑問がクリアーになり、会話がスムーズに運べます。
皆さんも中国語に肉付けする意味でも、中国語以外の情報も覚えることをおススメします。
今日の振り返り!中国語発声
采访 (cǎi fǎng) インタビュー/取材