習慣食事マナー。割り勘は駄目！おごり・おごられで構築する友人関係おごる【请客】

中国人同士の食事会を見ていると日本のおばちゃん達と同じようにレジ前で支払いは私！合戦が繰り広げられます。中国人が何故割り勘を嫌うのか。割り勘にしないメリットとは。お互いの面子を保つ秘策がある中国の料金の支払いについて説明したいと思います。

中国人と付き合う際に、自分が支払いを済ませるか参考にして下さい。

レストランのレジで繰り広げられる支払い競争

中華レストランでの食事の最中、こんなやり取り見かけたことは？大の大人がレジで100元札を持って、「俺が俺が俺が！」と、レジに向かって我先にと支払い競争。

日本でもマダムがココは私が払う、いや私が・・・って見たことがありませんか？基本中国人も同じことをしています。

割り勘を表す中国語「AA制(AA zhì)」。中国の文化として割り勘よりも、食事会ごとに誰かが一人もしくは一家族で費用を持つという文化があります。

この辺日本とちょっと違いますね。費用を受け持つと中国人の考えでは、実はこんなメリットがあるんです。

今日は俺が支払った！という事で見栄を張れる。メンツが保てる。ぜーんぶ、払ったもんね！今日は俺のおごりだ、わははっ。これも一つのメンツです。

おごってもらった相手は、次の食事会を誘う口実となる。一人が全額支払うと、次回は俺が払うからね！と、おごってもらった借りを返すために、次回食事会を誘う口実になります。

互いがおごり合うことは結局足して割れば割り勘と同じかも知れませんが、割り勘にするとその食事会でどちらにも負担が無くなるので完了する。つまり「次が誘い難くなる」というのが中国的な発想です。

誘い難いので食事に行きにくい。食事に行きにくいと色々と話しが出来ない。話をする中で関係を作り上げていく中国人からすると、これは一大事！なのであります。

割り勘にしないメリットも意外とあります。収入が異なる人たちで食事を行うと仮定した場合。例えば会社の日本人と中国人スタッフの食事会。

ちょっと割高な時は所得の高い人が払い、リーズナブルな店舗の時は、所得の低い人が払う。「支払った」という事実は同じです。

日本食は中華料理に比べると少々高い場合が多い。この場合は中国人スタッフの食事代を日本人が支払う。割り勘にすると中国人スタッフからすると高い場合もありますからね。

その次に中国人スタッフから食事に誘われ、中華料理を食べた場合は中国人スタッフが支払う。お返しをした事実は出来る訳で、こうすれば中国人のメンツが保てます。

使い方によっては、割り勘よりも便利な場合があります。関係を作ってみてください。