「財布がないと不安で街を歩けない・・・」そんな根性なしの私は、頭をうなだれ自宅に戻る道すがら「今日は妙に緊張して疲れたので一歩も外に出ないぞ!」と緊急、引きこもり宣言を発動。
自宅にたどり着いたのですが、電子マネーの神様は私にキャッシュレスのチャンスを与えたのでした。
自宅に張り付いていた公共料金の催促状もその場でスキャン
自宅に戻ると玄関のドアに見かけない紙が貼り付いていました。「水道料金が未払いです。期限以内に支払わないと水を止めますよ。」と書かれた催促状。
私は口座振込で公共料金の支払いをしていないので、自宅に届いた請求書を期日内に営業局やコンビニで支払を行います。
不精な私は投函された郵便ポストなんて月に一回確認する程度。ポストから紙の束が溜まりに溜まった時に「あっ」と思い返すので、稀にこんな通知を受けることがあるのです。
しかし心配は要りません。その理由はスマホの電子マネーアプリ内に「公共料金」というアイコンがあり、請求書の番号をアプリで認識させると未払金の決済がその場で完了できるから。
ちなみに催促状が届いた水道料金以外に、ガス、電気、固定電話やネット料金などの支払いも可能ですし、少し変わった支払いでは交通違反の違反金も電子マネーのアプリから支払いが可能です。
引きこもりでも腹は減る。ご飯はテイクアウトにお任せ
催促状の支払いを玄関口で終わらせると宣言通りの引きこもり生活を開始。と、言っても普段の週末生活と何ら変化が無いのですが、自宅に戻ったら安心したのか腹が減るでは無いですか。
私が次に取った行動はスマホをタップして「テイクアウトアプリ」の立ち上げ。
中国のテイクアウトビジネスは人気が高く成長著しい分野です。肉まん一つから注文が可能で手軽にテイクアウトが楽しめます。加盟している店舗によるのですが、配送費用はタダから10元程度の価格帯。
麺や餃子のお手軽中華から本格中華・日本食・イタリアン・韓国料理・ファストフード・スーパーやコンビニの日用品の購入と自宅に居ながら購入することが可能です。
注文して30分くらいすると我が家の呼び鈴が鳴り注文した中華料理が届きました。店舗によっては専用の保温袋に入れて温めた状態で届きます。材料要らず、調理要らず、引きこもり生活者には欠かせないアプリの一つです。
一日実験生活をした結果、結局現金は使わなかった。
結局半日は外出、残りの半日を引きこもって生活をして、我に返った事がありました。それは「あっ!今日って現金使ってない」という事実。
そうなのです、何だかんだ言いつつ、今日は一度も財布に手を伸ばさずに日常生活を終えていた事に気がついたのでした!めでたし、めでたし・・・。
と、少しオーバーな内容になりましたが、三回に分けてご紹介した電子マネーの決済方法は実際に私が中国生活の中でごく自然に普段から使っている決済方式です。
冗談ではなく、財布は一応持ち歩いているものの財布を開けたのはいつだっけ?というのがよくあります。
日本は交通系ICカードのチャージ方式やクレジットカードのキャッシュレス化は進んでいるものの、スマホを使ったQRコード決済による電子マネーの決済方法は今始まったばかりという感があるかと思います。
中国に遅れを取っていると思うのか、これが世界的な大きな流れと思うのか、日本の独自路線と思うのかは、それぞれ個人の判断です。
お釣りをもらう際の手のふれあいや、現金の厚みを感じてお金のありがたみを感じる現金取引の良さもあるかも知れませんが、お財布が軽くなってお買い物が便利になる、キャッシュレス以外にペーパーレスにも繋がるというのは、やはり喜ばしい事実なのでは無いかなーと思いながら、中国の電子マネーの恩恵を受けているのでした。