日本も交通カードのサービスが一部あるようですが、企業間の利害関係があるのか中々便利にはならないですね。

中国の「交通カード」は「キャッシュレス社会の中国って何処まで財布が要らないの?」でご紹介したように、日本の「Suica」のように実物のカードタイプが主流だったのが、スマホにQRコードを表示する改札口の対応が開始され、徐々にカード不要の動きも。

スマホで完結。上海の地下鉄チケット決済

私も以前スマホでアプリ登録しようかと思っていたのですが、サイトをご覧の上海在住の方から「外国人はまだ未対応です」と情報をもらい、利用を諦めていました。

そんな一歩先ゆく上海の交通カードの状況なのですが、友人がiPhoneを改札口に置いて改札を通過。

聞くとスマホにQRコードを表示して通過したのではなく、iPhoneに搭載されたICタグを利用してみたとの事。

実は私もこのスマホICタグの登録方法、知っていたのです。私のHUAWEIスマホにも同様にICタグが搭載されていて、登録にチャレンジするも「設定が面倒くさくて諦めていた」のです。

しかしスマホのシステムがバージョンアップしていたので、「もしや!」とスマホを確認すると、さすが!登録がシンプルに大変身。折角なので登録してみました。

アンドロイドフォンへ交通カードの登録術

基本的な流れはこんな感じで携帯に交通カード登録が完了します。
(1)HUAWEIの「ウォレット」を選択

(2)乗車カードを選択。「+」をタップして下さい。

(3)追加したい交通カード選択

(4)利用の同意を確認

(5)乗車カードを追加

(6)チャージしたい額を選択

(7)決済方法を選択。

(8)選択した決済方法で決済登録。

(9)チャージ完了、バンザイ!

まず驚きは対応しているカードの種類が、上海、蘇州、武漢、北京、深圳、广西、广东岭南と「7都市」対応。友人に聞くとiPhoneは上海と北京のみ。この辺はAndroid™がスピーディに対応が進んでいるようです。※Android は Google LLC. の商標です。

上海の交通カードを選択するとWeChatか銀行カードでの決済対応。都市によって銀行カードのみと選択肢は様々でした。

ちなみに私のHUAWEIスマホでは、4枚の交通カードを登録できるようです。これで出張が多い拠点のカードも登録可能です。

利用デポジットして27元が取られましたが、これでまた財布からカードが一枚不要となりました。

スマホ交通カードにチャージ後、実際に使ってみた

無事にチャージも済んだので実際に使ってみました。イザっ初体験です。

中国にいるとどうしても一瞬頭によぎるのが、改札口で「ガシャン」っと使えずに、ぶつかるんやなかろうか。という事。

ドキドキしつつ、携帯は画面起動などせず、何も触らない状態で改札口に触れてみました。「ブルッ」と携帯がバイブで動いたと思った瞬間、画面にこんな表示が。

見事に成功です!

そして地下鉄を降りて、改札に触れた瞬間、またブルリ。

画面コピーに失敗して往復して画像を撮ってしまいました(汗)本当にこれで交通カードとおさらば。機会があればバスとタクシーで挑戦です。

日本では実カードを使った改札通過が中心。また実カードと他のサービスが連動され、チャージ額が減るとクレジットカードから補充される仕組み。

日本は交通カードとクレジットカード、中国はスマホと電子マネーの関係性が更に進みそうです。

交通カードのチャージ作業がこれで不要になったので、窓口で現金を渡したり自動チャージ機械でのチャージはサヨウナラ。

中国ではこうやって窓口業務を減らし、利用者が自分で代わりに作業を行い効率化を行っているのです。

「高齢者には難しい」と思われそうですよね。しかし上海に限った話かも知れませんが、中国人の高齢者の方もかなりの確率でスマホを普通に操作。日本人以上にデジタル化の対応は進んでいるのです。

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