死んだ後も英雄は大変です。
本人もビックリしているのでは無いでしょうか。
中国の駅構内や街中でこんな男性の顔を見かけたことは無いでしょうか?
写真の人物の名前は「雷锋(léi fēng)」さん。
一体彼は誰?と思う方もいると思うのでご紹介。
雷鋒
1940年12月18日-1962年8月15日
湖南省長沙の貧しい農家の生まれ
中国人民解放軍戦士
54年中国少年先鋒隊に参加、60年人民解放軍に参加。
62年8月15日に殉職22歳。
常に外地での作業が多く、出張の機会も多かったらしく、
それは人民のサービスの機会があれば何処でも向かったからだとか。
逸話も数多く残っていて、瀋陽駅で乗り換えの改札出口での出来事。
子供を背負った女性に遭遇した雷鋒。彼女は吉林省まで夫に会いに行く所だったそうですが、
チケットと財布を失くしてしまい困っていた所、雷鋒が自分の身銭をきって、
彼女のためにチケットを買ってあげたのでした。
その時彼女は「アナタなお名前は、何処に住まれているのですか?」と質問をした所、
雷鋒は「私は解放軍、家は中国だ」と回答したそうです。
この逸話以外にも重い荷物を抱える老婆の荷物を代わりに持ってあげ、
老人の目的地まで運んであげたり、と彼の行動の逸話は数知れず。
そのため彼の日ごろの行動や仕事に対する姿勢が模範的であり、
彼の姿こそ中国が目指す目標だ!という事で、彼の死後、毛沢東によって、
「向雷锋同志学习(xiàng léi fēng tóng zhì xué xí)雷鋒同士に学ぼう」
と言う運動が始まったのでした。
また「雷鋒精神」という言葉もあり私利私欲の無い奉仕精神を指し、
軍人の思想モデルとなっているのですが、
現在は軍人以外にも高鉄等の政府が人民に対してサービスを行う場所や、
人としてのあるべき姿を表現する際に「雷鋒」は度々登場。
今現在でも彼は人格者の代表格となっています。
空の上で自分の名前がこんなに頻繁に使われているとは、
雷锋本人は思っても見ないのでは無いでしょうか。
今日の振り返り!中国語発声
雷锋 (léi fēng) 雷鋒
服务 (fú wù) サービス