駅で見かけた看板ですが、日本では考えられないような表記が。
男孩,女孩 都是我们生命的自然延续
nán hái nǚ hái dōu shì wǒ men shēng mìng de zì rán yán xù
男の子、女の子 全て私達生命の自然な延長継続です
男女平等请关爱女孩
nán nǚ píng děng qǐng guān ài nǚ hái
男女同権 女の子を思いやろう
中国では妊娠中の性別判定は禁止されています。
理由は性別判定後に胎児を下ろしてしまう可能性があるため。
紹介した中国語の下には、「人工的な性別選択はイケない」と明記。
現在の中国は一人っ子政策が廃止されましたが、
それでも二人目の出産を躊躇する中国人が多く、
跡取りとなる「男の子の出産」を望む声が多いのです。
一人っ子政策時代、農村部では男の子は跡取りになるので戸籍登記し、
もし先に女の子を出産した場合は戸籍登記せず「黑孩子(hēi hái zi)」と呼ばれる、
戸籍がない子供として育て、学校に通えず農家の作業を手伝うだけという事もありました。
都心部の場合の発想も同じようなもので、
息子が結婚をすると自宅の資金を援助する必要があるものの、
息子が自分たちの面倒を見てくれるだろうという、淡い思いもあり、
男の子を望む声が多いようです。
私の上海人の友人の第一子は女の子。
ちょうど一人っ子政策の解除があり、第二子を出産。
二人目は男の子でしたが、どうして二人目を望んだのか聞いたのですが、
自分自身に兄弟がいたので、
「大きくなった時に話し合える兄弟がいた方が良かったから」なのだとか。
非常にまともな発想なのですが、二人も子供を育てる経済的な負担を考え、
「一人だけでいいか」という考えが広まり、その結果として「出産時に選別」をという、
画策を目論む人たちが多いのでしょう。
国が出産制限をしていた時には子供を欲しがり、
国が制限解除をすると子供を欲しくなくなる。
中々タイミングというのは難しいのもだと考えさせられる看板の紹介でした。
今日の振り返り!中国語発声
生命 (shēng mìng) 生命
男孩 (nán hái) 男の子
女孩 (nǚ hái) 女の子