なかなか上海では味わえない季節感のある食事ができました。
北京に到着した夜は一人で夕食へ。
日頃上海生活で楽しめないモノが無いかとホテルの付近を物色。
気になる看板を掲げる店舗を見かけました。
それは「春饼(chūn bǐng)」の文字。
名前は聞いたことがあったのですが、食べたことが無かった中華料理。
折角なのでチャレンジです。
店内はシャンデリアが飾られたゴージャスな仕様。
「菜单(cài dān)」を見て、「炒合菜(chǎo hé cài)」と書かれた料理と、
「春饼(chūn bǐng)」、「羊肉串(yang ròu chuàn)マトン焼き串」をチョイス。
ただ今、医者のススメで「低糖質ダイエット中」なのですが、
少し解禁して北京名物の燕京ビールもセットで注文。
注文した料理の「春饼」と「炒合菜」はこんな量。
中国の東北を含めた北の地方になると、一つ一つの料理のボリュームが多め。
そのため今回は用心をして一品と串にしたのですが正解でした。
「春饼」は大人の手のひら程あるサイズで小麦粉を練って焼いた品。
「炒合菜」はモヤシや卵、細切りにした豚肉、キクラゲ、干し豆腐を炒めた料理。
「羊肉串(yang ròu chuàn)」はスパイシーな調味料で味付けされた品。
「春饼」の食べ方は、先程注文した「炒合菜」を箸で少し取り、
「春饼」の上に乗せてクルクルと「春饼」を包んで食べます。
ご飯の代わりに食べるような感覚。
薄手に焼かれているとはいえモッチリとした食感で、
今回注文した「炒合菜」のモヤシの歯ごたえとの相性は抜群でした。
例えるなら「トルティーヤ」な感じですね。
「春饼」は元々、唐宋の時代から始まった習慣で、
一つのお皿の上に「春饼」と「料理」を乗せた物のことを「春盘(chūn pán)」と呼び、
立春の季節に食すようになったのだとか。
上海などは「春饼」よりも「春卷(chūn juǎn)春巻き」を楽しむのですが、
「立春」を迎えるために食す季節感のある食べ物も北と南で場所が違うと、
少し違ってくるようです。
今日の振り返り!中国語音声
春饼 (chūn bǐng) 春餅(チュンビン)
立春 (lì chūn) 立春