死に直結します。出張者は特に注意です。
昨日は宴会の流れをご紹介したのですが、本日は宴会でのお酒について。
中国の宴会に関するお酒の種類やお酒のマナー、
お酒を出来る限り飲まないで済ませるためのテクニックをご紹介します。
中国の宴会で嗜まれるお酒の種類
中国の宴会で飲まれるお酒は、「ビール」「ワイン」「白酒」が定番。
「紹興酒は?」と思われる方も多いかも知れませんが、
上海を含む華東地区では「紹興酒」を飲む場合もありますが、
華東地区以外では「紹興酒」より「白酒」の登場率の方が高いです。
「紹興酒」は華東地区で嗜まれるお酒、
中国全土では「ビール」「ワイン」「白酒」が主流と思っておいて良いでしょう。
日本人は中国のお酒イコール「紹興酒」と思いがちですが、
それは日本で目にするチャンスがある中国のお酒が単に「紹興酒」だから。
本場では少々違っているのです。
「ビール」は通常のコップかワイングラスに注がれて、
また「ワイン」はワイングラスで飲むことが多く、
「白酒」は小さい「白酒用のグラス」で飲むことが一般的です。
日本からの出張者で有りがちな間違えですが、
下戸の人が「最初の一杯だけ・・・」と乾杯を行なう行為。
最初の一杯だけでは「絶対に済みません」
それだったら一滴も飲まない方が中国側に対しても失礼に当たりません。
始めから飲まない姿勢で望んだ方が、よっぽど良いです。
それでもシツコク言われたら、口をつける程度でヤメておきましょう。
お酒を飲める方の場合でも注意が必要です。
二時間から三時間の宴会の席で、お酒を飲む量はカナリのモノ。
こんな点に注意してみましょう。
中国宴会でお酒を一滴でも多く飲まないためのテクニック
・乾杯の合図がない時は自分一人でお酒は飲まない。→酒量を抑える。
・ウェイターがお酒を注いでくる場合は断る。→少しでもコップの酒を減らす状態を作る。
・乾杯となった場合、相手の出方を見て、飲む量を制限する。→酒量の調整。
・空きっ腹でお酒を飲まないようにしておく。→廻るのが早くなります。
・乾杯前に握手や会話を盛り上げる。→乾杯までの時間稼ぎをする。
・乾杯の場合は「随意(suí yì)ご自由に」と言ってイッキを避ける。→飲酒量の調整。
・出来る限り、ワインや白酒とチャンポンをして飲まない。→悪酔い防止。
・お茶のコップに入ったお茶または水やお湯を定期的に飲む。→アルコールを薄める。
昨日の記事で「お茶用のコップ」の事を書きましたが、
大量に飲まされる可能性がある中国の宴会。
お茶は「箸休め」ならぬ、酒休めのための、アルコールを薄める重要なアイテムです。
お酒が飲めるからと安心してはイケマセン。
宴会慣れしている中国人と、中国語が分からず宴会の進み方が分からない日本人。
アウェイで戦っている状態ですから、注意して宴会を楽しみましょう。
本来は適量で済ませたい所ですが、中々自分の思い通りに行かないのも、
中国の宴会の特徴です。自分の身は自分で守りながら、
相手に失礼の無いように、宴会のお酒とは付き合いましょう。
今日の振り返り!中国語発声
醉 (zuì) 酔う
白酒 (bái jiǔ) コウリャン、米、麦などで製造された中国由来の蒸留酒