「25日、空けておいてね」と韓国人の旧友から連絡が。
この韓国人、留学時代に学年(中国語レベルが同じ)で、
珍しく韓国人だけのグループには属さず、積極的に外国人と付き合いをしていた男。
彼の積極的な性格もあり、楽しい留学時代を過ごすことができた学友の一人。

12年前の留学生で上海にいるのは彼を含めてごく数人しか残っていません。
そんな彼は韓国人女性と結婚をして、去年玉のような子供が生まれ、
満一歳ということでお祝いを行なうので出席してくれ、という連絡でした。

中国人では100日記念のパーティがあるのですが、
韓国にも一歳でお祝いを行なうという中国と同じような習慣があるのですね。
日本も風習で一升餅って担いだり、足で踏んだりしていましたよね。
古い友人の頼み、当然参加してみました。

虹橋区にあるハミルトンホテルの韓国レストランにて開催。
一階には子供の写真入りの案内告知の看板が。
所定のレストランに足を踏み入れると、THE韓国スタイルでお祝いが。
出席時には名前を金色のペンで台帳に名前を記入。

今回会が行われる会場の上座には、
果物やお団子、マイクやテニスのボールや裁判官が叩く
ハンマーなどが置かれていました。
これは式が始まった後で赤ん坊がどの品物を取るかで、
将来なれる職業などの運勢を占う儀式の一つだとか。

12時半の集合で開始されたのは13時頃。この辺は中国の時間感覚と同じようです。
式が始まり主賓でもある友人夫婦と主役の赤ん坊が登場。

出席者の皆さんへ挨拶を行い、その後赤ん坊が何を取るのか儀式が開始。
ちなみに赤ん坊、100元札を握りしめました。お金に困ることがないそうです。

その後、参加者全員でくじびき大会が行われてプレゼントを主賓から手渡し。
以上の催しが終わると盛大に食事会が開始。
食事は焼き肉!はなく、ポッサム、イシモチ鯛の塩焼き、チヂミなど、
意外と普段、食される韓国料理のレパートリーが登場。

お餅があったのですがそれ以外は、お祝い会に付き物の料理というのは、
無いように感じました。

さすがは韓国式。テーブルには初めからビールと眞露が鎮座。
眞露、お昼だったのですが二本ほど頂きました。

食べ飲みをして三時間程度で式は無事に終了。
参加者は各々自分の好きな時間帯に帰っていく、この辺も中国と同じような、
終わり方をしていました。

ちょっと違っていたのは帰る際に、それぞれ一人一人にお土産を渡していた点。
インド綿で作られたレース状のストールがお土産になっていました。

ちなみに参加者は80名前後。多くは韓国人でしたが、
そのうち中国人、日本人、フランス人、ベネゼエラ人が十数名と国際色豊かな出席者で、
彼の交友の幅の広さが感じられる、温かな会でした。

韓国人の参加者に気を使いつつも、外国人の我々にも敬意を払ってくれ、
普段だと中々経験できない会に参加することができました。

開始時間や解散時間が日本のようにあまり厳密に決められていない点、
食事もその会独自の品という物はなく、みんなで新しい命をお祝いするという感じ。
この辺の仲間意識の強さ、中国も韓国も似ているようです。

参加者はそれぞれプレゼントやお祝い金などを準備して、
直接主催者に手渡しするようです。

初めて体験しましたが、中国や韓国の風習に触れてみて、
日本の文化ってどうだろう、中国と韓国、こんな所が似ている、
そんな比較や気づきを見つける事ができて友人には感謝です。

今日の振り返り!中国語音声

韩国 (Hán guó) 韓国
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风俗 (fēng sú) 風習、風俗
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