メルマガ会員の方から、メールを頂きました。

中国語を習っているのですが、中国人の教師に「中国人は夏の暑さを、どうやって暑気を払うのか?」と質問をした所、『知らない』『中国には多分無い』との回答だったとの事。

日本では「熱い風呂に入ったり」、逆に「水風呂に入ったり」、「打ち水」をして地面の熱を取り除くなどがありますよね。そこでジンダオさん知ってたら教えてね。という内容でした。

中国人は「外的要因」より「内的要因」、要するに食を中心に暑気を払うことが多いようです。

ちなみに「暑気払い」の中国語は、「祛暑(qū shǔ)」や「去暑(qù shǔ)」と呼びます。「暑気(しょき)」は日本語と同じ「暑气(shǔ qì)」

火照る身体をクールダウン!をするために、「下火」とよばれる食材を好んで食す中国人。

中国ではやたらとキュウリを食べる中国人を夏に見かけます。ポリポリと地下鉄で食べたり、職場で食べていたりと、至る場所でポリポリポリと生で食します。

キュウリは「解熱作用がある」と、中医の世界では言われているので、中国人はスナック菓子と同じようにキュウリを夏によく食べます。

苦瓜や冬瓜なども解熱の食材。中華料理店に行くとこの食材を使った料理がお目見えします。また「王老吉」と呼ばれる漢方などを使ったソフトドリンクも、この「下火」の作用があります。

他に情報が無いか中国人の知り合いに質問して聞いてみたのですが、中国人も日本人と同じように「打ち水」や「熱い風呂」に入ったりもしてたのよ。との事。

ただ昔の話で、今はマンション住まいになって、各個人宅の家のことは解らないし、マンションだと打ち水とかしなくてもいいでしょ?風呂と言っても日本のようなバスタブではなく、大きめの桶のような感じの物に、
湯を張ったり、水を張ったりしていたとのことでした。

会員の方が質問した中国人の方は若かったのかも知れません。私が聞いた中国人は40代の人。まだ昔の中国があった時代。世代と共に文化だったり生活環境で知らない事が起きるのでしょうね。

実際、今でも名残としてあるのは足マッサージ。熱いお湯に足をポチャリと浸けますが、あれも暑気払いの一つとのこと。血行がよくなり発汗作用が働き、気化熱で熱が冷めるようです。

今回、質問を頂いたお陰で、また一つ中国の事を知ることができました。

今日の振り返り中国語音源

祛暑 (qū shǔ) 暑気払い
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2015/08/507-01-qushu.mp3

去暑 (qù shǔ) 暑気払い
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2015/08/507-02-qushu.mp3

暑气 (shǔ qì) 暑気
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2015/08/507-03-shuqi.mp3

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