上海旅行客があまり訪れない、
嘉定新城と呼ばれるエリエがあります。
少数派かも知れませんが日本人も仕事の関係で、
この辺に住んでいる方もいますが。
地下鉄11号線一本で市内からアクセスができる場所ですが、
上海に住んでいる日本人でも訪れる方は少なめ。
ご近所には小籠包発祥の地として有名な、
南翔(nán xiáng)と呼ばれる場所があり、
そこなら知っている!という方は多いかも知れませんね。。
この駅周辺の物件は上海市内へ通勤する中国人サラリーマンのベッドタウンとして人気。
地下鉄が出来る前から徐々に開発が進んでいたのですが、
地下鉄開通後には爆買いならぬ、地価が爆上がり。
元同僚も地下鉄開通前にマンションを二部屋購入。
数年で倍になったので、一つは売りさばいて自宅の支払いに回した。
そんな日本では夢のような景気のいい話も。
今でもこの辺は都市開発を進めているのですが、
嘉定新城を降りて目の前に広がる周辺地区はまだまだ開発中。
来年にはニョキニョキと竹の子のように、
ショッピングモールなどが立ち並ぶ事が予想されます。
そんな工事現場に目をやると、ガテン系の働く男たちの姿が。
鉄骨をトラクターに積み込む男、スタッフに指示を出す男、
骨組みを黙々と組み込む男、浅黒く日に焼けた男たちが、
上海の経済発展の下支えをしているんです。
彼らは地方から出稼ぎに来た農民たち。
地元で農家を営む彼ら、現金収入が少ないため家族を養うために、
現金収入の見込める上海に降り立ち、こんな力仕事に従事しているのです。
彼ら達のことを中国語では「农工(nóng gōng)」と呼びます。
上海の高層マンション群の建設ラッシュは何十万、
何百万と呼ばれる彼らが支えているのでした。
今日の振り返り中国語
农工 (nóng gōng) 出稼ぎ労働者
南翔 (nán xiáng) 南翔
嘉定新城 (jiā dìng xīn chéng) 嘉定新城