国慶節はいつも日本ですが、今回は帰国が叶わなかったため、中国国内を旅行することに。今まで行くことが出来なかった場所に足を運んでみました。

よくここのネタで出てくる元同僚で社長になった中国人の友達。地元は吉林省の長春という場所なのですが、「地元に遊びに来てほしい」と、いつも話を受けていました。

そこで今回は連休を利用して訪れることに。ただ短めの日程を設定。理由は確実に毎日飲み会なので体がボロボロになるから。それと国慶節の中頃に結婚式が入っていたので他の場所への移動が必要だったから。

国慶節一日目に到着した吉林省長春

国慶節初日の1日、到着した吉林省長春は雨のため少し肌寒く、軽く長袖を着たほうが良いという気候。

今回の日程は友人任せ。そのためどんな場所に行くのか全く想定していなかったのですが、合流後に話を聞くと親戚と友人の食事会に同行してもらう、という事のようでした。

空港に到着すると友人と友人の地元の友人が出迎え。軽く挨拶を交わして直接ホテルへ移動。空港から市内は渋滞しなければ45分程度の距離。ホテルは友人の図らいで長春市の中心地の人民広場付近にあるホテルに宿泊。国慶節という事もあり部屋には月餅のサービスが。

軽く1時間ほどの休憩後、初日は親戚筋との食事会の店舗へ移動です。

長春の夜は羊の丸焼きと白酒と共に

親戚筋とは上海で行われた娘さんの結婚式や親族の顔合わせの食事会に参加させてもらったので、顔見知りだったのですがお父上とは結婚式でご挨拶のチャンスがなく、今回が初対面。

到着した場所は「羊烧烤(yáng shāo kǎo)」の店。長春料理ではなく、内モンゴル料理の店舗。東北地方は羊が本当に美味しいです。

ここ最近、羊を上海で食べていませんでした。理由は行きつけの店で何故か羊の臭みが強くなり美味しくない。子羊じゃないんだと思います。本場東北の店舗、期待が高まります。

今回は友人、友人の地元の友達、友人のお父上、弟夫婦と娘さん、妹夫婦と娘さんと私の合計10名で宴会。通らされた室内には丸々と大きい羊の姿焼きが。

「ジンダオ、丸焼きは初めてか?」の質問に「(2回目だけど・・)初めてっす!」と気を遣う日本人。「そうか、そうか」と喜ぶ中国人。

お父上と二人で羊入刀

食事を始めようとすると店のスタッフが大集合。そして何をするかと見ていると、この会の主役としてお父上と私が丸焼きの羊前へ呼ばれました。

主役が式の開始を執り行う、という事でお父上と二人でナイフを持って、「ケーキ入刀」ならぬ「羊の丸焼き入刀」で式が開始。偉く持ち上げてもらっています。

式が終わるとスタッフが羊の丸焼きを小分け。パクっと一口、一切の臭みなし。これよこれ!羊はこうじゃないとっ!そして皮が美味いということで、食す皮。パリッと香ばしく焼き上がった皮は食べると癖になります。

喜びの儀式と羊の丸焼きの小分けの様子はコチラから

また一緒に出てきた内蔵のスープも臭みなし。個人的には内蔵スープは大好きなのですが、新鮮でないと獣特有の「腥(xīng)生臭さ」が感じら楽しめないスープです。

楽しくもあり下戸には辛い中国の宴会

儀式が終わると基本的には自由な食事時間。ただお酒がつきもの。まずはビール!といきたいのですが一杯目からコップに波々注がれた白酒50度から開始。この白酒がないと中国の食事会は楽しいのに。

乾杯の音頭に合わせてみんなで酒を飲むのですが、羊をもぐもぐ、白酒をちびちび。と楽しんでいると、「ジンダオ!酒が減ってない!」と指摘する友人妹。そうこの指摘が辛い。

翌日友人に聞いたのですが、妹夫婦&お父様とも、いつも以上に興奮していつも以上に飲んでいたそうです。

私は運良く下戸では無いので白酒を飲めますが、下戸には辛い中国の宴会。飲めないと分かれば中国人も無理に飲ませませんが、酒が飲める体質で良かったと思える瞬間です。

食べて飲んで歌って続く初日の宴会

食事会も中盤になった頃、再び現れる店舗スタッフ。

何事かと思うと次はカラオケ!タイムの開始。一曲目はジンダオ!と熱気を帯びる羊丸焼き会場。

しっかり中国語の歌を歌うと「ワーキャー」な盛り上がり。

その後、友人が日本語で「昴」を歌い、また私に歌の番が周りと、延々とカラオケが続いて、式は終了。

カラオケが始まった頃には2本あった白酒はなくなり、別で準備していた10リットルのビールの登場。未だに中国の飲み会で意味不明なのは白酒で始まり、その後からビールでクールダウンするやり方(多分、東北地方のやり方)。

カラオケを歌い終わって白酒よりビールが良いのですが、いずれにしても初日からこんな感じで長春の夜は過ぎていったのでした。

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