ベトナムのホーチミンで雇った華僑、地元ベトナム人、中国語を話せるベトナム人など、短い期間でしたが出会ったベトナム人と交流をして感じた、ベトナム人の姿をチョットだけご紹介したいと思います。
少しだけ触れることができた、ベトナム人華僑との交流
今回のベトナム訪問。日本人は私一人で残りの三名は中国人。一人は日本語が分からない中国人でした。
そのため基本的な移動や手配、手配されたガイドは当然ですが、ベトナムに住む華僑のガイド。ガイド同行の初日は女性華僑、二日目は男性華僑でした。
聞くところによるとホーチミンだけで、華僑と呼ばれる方たちの人口は50万人との事。
私も彼らとは中国語で交流をしたのですが、彼らの話を聞くと、自宅で中国語を話すけど漢字は読めない書けない。他の国に住んでいる一般的な華僑と同じ環境のようです。
ご存知の方もいるかも知れませんが、大陸から離れ生活を始めた華僑の多くは、代を重ねることに漢字が読めない、書けない事が多くあるのです。
そのため場合によっては、漢字を学ばせるために、わざわざ留学させて中国語を習わせるという家庭もあります。
それにしても中国語が話せると、ベトナム華僑との交流は全く問題が無いというのが分かりました。ただし彼らの生活環境によって中国語レベルも様々。
下手すると私より知らない単語があったりして、中国人の友人達もガイドと別れたあとで、「華僑の中国語のレベルも様々ざますわねぇー」と話ていました。
また中国語の読み書きが基本的にはNGでしょうから、SNSでのやり取りは漢字ではなくピンインでのやり取り。いやーちょっと大変です。
フリータイムで出会った、ベトナム人ガイドの中国語レベル
今回は現地視察と市場調査が主な目的だったので、ベトナム系企業、日系企業に訪問して現地情報を聞いたのですが、個人的には収穫が多い訪問でした。
平日は朝から夜まで中国人と一緒に移動。夜は日本食が好きな中国人に連行され、ベトナムで日本食を食べて焼酎という毎日。
※夕食を食べて、そのあとに日本食へ連行でした・・・。
そして週末の待望のフリータイム!個人的にはどローカルな街探索!と行きたかったのですが、観光に不慣れな中国人の友人二人と一緒に三名で行動。一人気ままな旅ではないので、仕方がありません。
友人の中国人、勝手がわからないと意外と保守的な行動になり、反面に私は何にでも興味を持って行動するので、私の姿を見て驚いていました。
そんな友人が手配してくれた、ホーチミンから車で1時間半ほどの場所にある、ミトーとよばれるメコン河の流域にある観光地へ。
どんな観光地があるのか一切分からず訪問したのですが、多くのバスツアー観光客や個人ツアー客が賑わっていました。
私たちのグループを見かけると現地ガイドらしき女性が近づいてきて、私たちの華僑ガイドと声を交わしたかと思うと、私たちを先導。
私たちのガイドの女性。現地ミトー出身のベトナム人との事でしたが、何の問題なく中国語で説明や観光客の中国人の受け答え。
別記事「中国語学習経験者が感じたベトナム語と普通語の比較や類似点」でも書いたのですが、中国語はたった8ヶ月習ったということでしたが、到底8ヶ月のレベルとは思えません。
私も折角なので中国語でツアー中に質問していたのですが、私が日本人と分かって驚き、彼女も日本語も話せるとのことで、日本語を披露してもらいましたが、話し方のレベルを判断すると、日本語より中国語のレベルが高いようでした。やはり音、文法がベトナムと中国語は類似しているんだと思います。
彼女の仕事はツアーガイド。個人ツアー客を一つのグループにまとめ、メコン河クルーズの開始。
3~4時間ほどのクルーズなのですが、こんなツアー内容でした。はちみつ茶の試飲、南国フルーツの試食、現地民謡曲のオモテナシ、ジャングル行進、馬車乗り、小舟に乗って小川渡り、昼食タイム、ワニが飼われた池や、ココナッツ飴の工場見学。
民謡曲のオモテナシでは、観光グループが日本人グループだと、「幸せなら手をたたこう」を日本語で。韓国人グループだと「アリラン」を韓国語で。我ら中国人グループ、台湾人には「テレサ・テン」と、各国に合わせた歌を準備。
ツアー内容はともあれ、何かしらオモテナシをする、という発想は正直なところ、中国より上。中国的なしつこい勧誘もなく快適なツアーでした。
日本・中国を比較しながら旅ができたベトナム現地調査の旅
そして国民性なのか分からないのですが、ツアーでもホーチミンの街でも思ったのはベトナム人の女性は勤勉。
それに引き換え男性というと・・・。昼間からハンモックに揺られ昼寝、ベトナムコーヒーを飲んで休息しているのは大半が男性。
道端で商売をしている女性の横に座った男性が、小遣いをせびったり。どうやらご夫婦です。。。ホーチミン周辺に限っては、
男性が何もせずに女性が働く印象を持ちました。
※真面目に働いている男性もいるんですが、ノホホン割合は男性比率が多いです。
もしや上海男性と同じかと思い「男性が夕食を作ったりするのか」と、質問してみたのですが炊事や洗濯も女性が行うそうで、
「男性は何をしているんだろう?」というのが、今回最大の疑問点となりました。
調べた所、儒教の影響があるそうで、男性は跡取りということで、甘やかされ育ち、女性は小さい頃からしつけを厳しく育てられるそうです。
ホーチミンで早朝に寺院の掃除を10歳くらいの女の子が、おばあさんと一緒にしていたり、キャンディ工場の梱包作業も同年代の女の子が手伝っていたりと、確かに合点がいくシチュエーションも見かけることが出来ました。
旅をしながら思ったのは、私は日本と中国、中国とベトナム、日本とベトナムの3つの文化を比較しながら、旅をできるのが最大の特徴なのかも知れません。
この辺の感覚は中国人に近いな。そうすると、こんな問題点があるんじゃないか。どうなんだろう?そんな推論を考えながら訪問先でベトナム人や華僑へ質問や、ベトナム人という民族を自分なりに分析することができました。
それと視察目的と全く別の話になるのですが、言葉ができないのは別問題として、ベトナムホーチミンは、食文化・生活環境など快適に生活ができそうな街だというのが、今回の訪問で強く印象に残る結果でした。