出張のため広州に移動したのですが、コロナの影響ため中国のCAが乗客に対して通常業務とは違う対応を行っていました。中国では省をまたいだ国内移動の許可は基本的に出ているもののコロナ対応は継続中という状況のようです。早い終息を願うばかりです。

コロナ後に初めて上海から広州へフライト

5月19日出張で広州へ移動。上海から広州は飛行機で2時間半のフライト。※長崎と東京のフライトが約2時間。距離感が何となく分かるかと思います。

広州行きの目的はコロナの影響で順延していた顧客訪問。また私はコロナ後、初めての長距離出張でした。

今回は10日間と通常より長めの出張で、朝から晩まで缶詰状態で仕事の予定。前回の記事でお分かりかと思いますが、結果として大雨による洪水の影響で中止に。

さて上海から搭乗した飛行機。当然ですが乗客は全員マスク着用。そしてほぼ席が埋まっていました。

中国フライトのサービス状況

中国の通常の国内フライトではCAが乗客の元を2回ていど訪れます。軽食や水の配布。そして食後のゴミの回収で合計2回。ただ今回のフライトは違っていました。

CAはマスクとゴム手袋を着用してお出迎え。離陸後に通常の軽食と水の配布、ゴミ回収が終わった後に、CAがまたやってきたのです。

彼女たちの手には最近中国で見かけるアレが握られて私の前にやってきました。

CAが乗客全てを検温

CAが手に持っていたのは体温計。乗客一人ひとりを回って検温。すやすや寝ている乗客も起こして検温。結構しっかり対応しています。

検温後、次にCAが何か紙を持って、乗客一人ひとりに何かアナウンスしていました。

どうやら「広州で登録を行うように」と通達の紙。QRコードが印刷されているので、用紙を写真で撮影して後で登録をしてくれと乗客に告知。紙も配りません。

本当、こんな感じで乗客一人ひとりに紙をおりゃっ!ドドーンと見せていました。このQR付き案内用紙が目に入らねーか!的な感じです。

検温と到着後の申請の案内。現在の中国国内のフライトではCAが通常より2回ほど多く、乗客の元を訪れて検温と着陸後のアナウンスをしていました。

帰りのフライトでは搭乗前のフライトチケット確認時に検温。そっちの方が高熱が見つかった場合、速やかに対応できると思います。

そのため、必ず無愛想なCAさんがやってくるという訳ではありません。

外国人は要注意の健康QRコード

見せてもらった用紙は上海で言う「随申码(suí shēn mǎ)」の案内でした。「随申码」とは?通称グリーンコードと呼ばれ、本人の移動状況をトレースするための情報。広州では「健康码(jiàn kāng mǎ)」と言うらしく、広州到着後に早速登録・・・・するも、登録できず。

誤解があるといけませんが、正確に言うと「随申码」は上海においてWeChatやAlipayで外国人は現在対応しています。同じく広州でも「健康码」は対応しているのですが、中国人と外国人ではちょっと違っているのです。

外国人本人が在住して生活している省や市で外国人は健康コードの登録が「パスポート番号」で可能。

ただしこの登録した情報を別の省や市に移行しようとQRコードをスキャンすると、外国人は登録した情報が引き継げないのです。その理由は移行情報が身分証番号のみが対応だから。

中国在住の外国人の人数は13億人の中国人の人口からすると非常に少数派。システム的にはイレギュラーな人たちのため、仕方がないのです。いずれ変更があるといいんですけどね。

上海、広州でこの状態なので、他の省でも同じなのかなと思われます。

またこの「健康码」は地下鉄やホテル、ビル施設で提示を求められる場合もあるので、出張などで移動した先の「健康码」の提示が難しい場合は、お住まいの地域で作成した「健康码」を提示して説明をするしかありません。

中国でビジネスの移動がある場合は、ご注意を。

健康コードの追加情報

湖北省武漢ではありませんが一部の省ではWeChatのミニプログラムやAlipayで対応可能な場所があります。移動時の参考に。

各省別健康コードアプリ一覧と出張や旅行で使えそうな国家政務服務平台の登録方法

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