中国の空港で始まった指紋認証の運用についてご紹介。開始当初は運用面やソフトの問題が多かったのですが、ようやく運用が落ち着いてきたので入国時の参考にして下さい。

日本でも外国人が入国する際にイミグレーションで指紋登録を実施していますが、中国でも18年4月頃から同様の運用が始まりました。開始当初は指紋読取り機器が指紋認証が甘いなど問題がありましたが、現在は安定した運用になったようです。

しかし初海外や初めて指紋認証を行う外国人にとって少し分かり難い運用なので、浦東空港の流れをお手本に今回ご紹介してみたいと思います。

入国での指紋登録のポイントは初回のみという事

ポイントとして中国の入国時に指紋登録を行った事があるか?もしくは行ったことが無いか?の初回と二回目以降で運用が違うという点です。

簡単な話、指紋登録は初回のみで、二回目以降からは指紋登録は不要なのですが、空港には大きく説明が無いため「指紋認証機」に並んだ際に説明があるので少し面倒です。お子さんを抱えた家族や手荷物が多い場合に少しイラッとしてしまうので、流れを覚えて貰えればと思います。

中国初上陸の場合は指紋認証機で指紋登録

まずは飛行機を降りてイミグレーションへ向かう最中に「外国人」を誘導するスロープが設置されています。このスロープの先に「指紋認証機」が設置されています。

18年4月前後に始まったこの運用。過去に中国に入国した経験があっても、運用開始後に中国へ入国される場合は指紋認証が必要になっています。

指紋認証機にパスポートのバーコード部分を読み取らせると、その国の言葉で案内がなされ両手の指の指紋の認証登録のガイダンスが流れるので、ガイダンスに沿って登録作業を行います。認証登録が終わると「OK」と印刷されたレシート上の紙が出力されます。

出力されれば指紋認証は完了。そのままイミグレーションの窓口に向かいます。

イミグレーションで登録した指紋の再確認

イミグレーションの窓口ではパスポートを提出して入国審査を行いますが、この際に先程登録した指紋の再確認が生じます。窓口に設置されている指紋認証機に手を乗せて指紋を確認します。実際の手順はここで完了です。しかし二回目以降からこの手間が少し省けます。

二回目以降は行列不要の指紋認証機までの道のり

飛行機から降りた後にある「指紋認証機」までの道のり。実は二回目以降は「外国人」を案内する指紋認証機までのスロープは無視して、そのままイミグレーションを目指しましょう。先程紹介した通り「指紋認証機」での両手の指紋登録作業は初回入国時のみです。

スロープの出口では誘導員が片言の英語や日本語で「二回目は不要」と呟いています。誘導の混乱を招く恐れがあるからでしょう、スロープの入り口ではなく、出口側での説明のようです。

もうすぐ入国!という所で指紋認証のための行列の時間の無駄が排除できます。

指紋登録を行った二回目からは、指紋認証機に並ばずに、そのままイミグレーションへ。そのかわりイミグレーションではパスポート提出後に指紋確認は入国の度に行われます。

以前は案内もなく、スタッフもあたふたしていて説明が無かったので、指紋認証機に並んで再度手続きを行おうとパスポートを置いたのですが、すぐさま「OK」の印刷が出た覚えがあります。初回と機械の流れが違ったので、その場でスタッフに質問すると一度指紋認証を行ったら次から不要と説明がありました。

中国入国審査時の指紋認証のまとめ

・運用開始後に中国初上陸の場合は、一度は必ず指紋認証を行う必要がある。
・指紋認証機にパスポートをかざして、アナウンスに沿って両手の指紋認証をする。
・二回目以降の入国だと指紋認証は不要。そのままイミグレーションへ。
・イミグレーションでは指示に従って片手の指紋認証を行う。この運用は毎回。

運用開始当初は機械の読み取り性能のせいか、別に悪いことしていないのに妙に緊張して生じた手の汗が悪さをしたのか、初回の読み取りの認証が悪く悪戦苦闘。そんな時に限って更にドキドキして手に汗がドバーと悪循環。

何度かハンカチで汗を拭った覚えがあります。「私だけ?」と思って周りを見たら同じだったので機器側の問題だったと思いますが、現在はその辺も改善されているようです。

いずれにしても一人っきりで中国語が分からないと、説明が不足している今回のような新しく始まった空港の運用は結構ドキドキしてしまうもの。基本的な流れは非常に簡単ですが焦らずに指紋登録を終えて入国されて下さい。

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今日の振り返り!中国語発声

指纹 (zhǐwén) 指紋
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机场 (jī chǎng) 空港
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記事は19年1月時点での流れです。浦東空港以外の空港や港でも同様の運用かと思いますが、他の空港での流れは一部違う恐れがあります。ご注意ください。

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