何のあてもなくスマホ片手に上海の街に飛び出したのですが「さてどうしよう?」よくよく考えると「財布を持たずに普段の生活通りの事をすれば良かったのだ!」と我に返ったのですが、時すでに遅し。

折角地下鉄に乗って移動したので、キャッシュレスに関係しそうな事が見つからないか?構内をウロウロとしてみることにしました。

自動販売機のパラダイスに生まれ変わった中国の地下鉄構内

地下鉄の駅の構内で見かけた写真のような自動販売機。自動販売機と言われ、見た目からも中央が自動販売機と思いましたか?

答えは中央と右の大きな液晶が付いた黒い筐体の2つが自動販売機なのです。ちなみに左の機械は日本でもお馴染みのインスタント写真機です。

上海の地下鉄の駅構内で大きく変わった出来事の一つに、自動販売機の設置が増えた事。日本に住む日本人の皆さんからすれば「自動販売機の設置くらいで何を驚いているのだ?」と、思うでしょうが私にとっては本当に大きな驚きだったのです。

話が少しそれますが私の友人の中国人。つい最近ご両親が日本に旅行して驚いたことがあったそうです。それは道端に自動販売機が設置されごく自然に営業をしていた事だったそうです。旅行から戻ったご両親は友人の中国人に「日本すごい」と報告をしてきたのだとか。

「日本すごい」の理由は道端に自動販売機がポツンと置いてあって「誰が買うのだ?」という点、そして次に「盗難に合わないのか?」という点に驚き、同時に「日本って安全で平和な国なのだね。」と思ったそうです。

中国だと釣り銭、在庫の製品、自動販売機のパーツもしくは本体と盗まれる可能性が大だから。

話は元に戻り、地下鉄の自動販売機。「電子マネー」が普及してペットボトルの決済が現金から「電子マネー」になったお陰でお釣りの準備や盗難のリスクが減少し、日本のように道端に設置はまだ難しそうですが、夜になると封鎖されて誰も入り込めない地下鉄の駅構内だと、日中は営業ができるようになったという点です。

もちろんお釣りのリスクや安全面以外にも、売り子を使った営業よりも、人件費や売上計算などコスパ的に良いのかも知れません。駅構内は自動販売機のパラダイスとして生まれ変わりつつあるのです。

自動販売機以外にも構内パラダイスに参入を始めたサービス機器

ちなみに中央の自動販売機は「現金と電子マネー」のW対応の自動販売機。黒い筐体の自動販売機は「電子マネー」のみ対応です。

黒い筐体の自動販売機は液晶画面に映る商品の画像をタップすると、画面にQRコードが表示。このQRコードをスキャンし決済すると同時に「ゴロリン」とペットボトルが落ちてきます。

昔は全くやる気のない中年の中国人が駅の出入り口で仕方なしに飲み物を販売するのが当たり前だったのになぁと思い出しつつ、購入したペットボトルで喉の潤いを取り戻したのでした。

ちなみにインスタント写真機。こちらも「電子マネー」対応。決済の段階でQRコードが表示されるので、スマホでスキャンすれば決済が完了です。

そしてこのインスタント写真の最大の特徴が出来上がった写真の隅のQRコードをスキャンすると、今回撮影した画像をスマホに取り込めるのです。実際の写真とデジタル画像を入手できて使い方2倍!更に倍ドン!なのでした。

地下鉄の構内には紹介した自動販売機だけでなく、日本人にもお馴染みのUFOキャッチャーも電子マネー対応で遊ぶことができます。

煩わしいコインの両替なんて不要!好きなだけ電子マネーで決済してUFOキャッチャーのレバーを右に左に狂喜乱舞させることが可能です。

対面販売もQRコードで決済完結。不衛生な現金受け渡しは過去の話

地下鉄の駅を離れて、立ち寄った中華風ファストフード店。店舗前に立っている男性と帽子をかぶった店員さんの間には、青と緑の札が仲良く並んで置かれているのが分かるかと思います。これはQRコードが表示された札。

購入価格を店員から伝えられた後に、お客側はスマホでQRコードをスキャン。お客自身が購入金額を入力してスマホ内で決済を完了させると、店員の横に置かれたスマホ側に「ちゃっらーん」と決済完了の音が鳴り響き現金を渡さずに決済が完了します。

道端に食べ物が落ちても3秒ルールが当たり前の時代に育った私は対して気にならないのですが、人によっては食品の受け渡しが伴う店舗で誰が触ったか分からない現金を店員に手渡し、店員から食べ物を受け取る行為は「ゾワゾワと身震いをしてしまう」と言う方もいるかも知れません。

電子マネーは現金受け渡しが無くなり、衛生的にもスマートな決済方式なのかも知れません。

実は下車した駅は自宅の最寄り駅から二駅先の場所。結局心配症の私はコンビニに立ち寄り生活用品を電子マネーで決済購入して、帰路についたのでした。次回電子マネー実験生活の最終回です

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