数年前から日本でも流行っている上海ローカルフード、上海の現地で楽しみたい方にオススメの店舗です。私もたまに食べてます。
前回上海ローカルフードの代表格でもある小籠包とトンカツの店舗「阿福飯店」を紹介しましたが、小籠包と並ぶ代表格のローカルフード「生煎(shēng jiān)焼き小龍包」の店舗をご紹介。ご近所なので一緒に足を運ぶのもありだと思います。
そもそも「生煎」って何?
そもそも「生煎(shēng jiān)」とは?日本語では「焼き小龍包」と呼ばれ、小籠包は蒸し上げ、焼き小龍包はその名の通り大型の平鍋を使って油で焼き上げた一品。
形状は小籠包のてっぺん部分を逆さにして焼き上げているので、見た目は丸みを帯びたフォルム。仕上がりにパラリとネギや白ごまが乗っています。
生地は小籠包と同じく薄めで具材は小籠包と同じく豚ひき肉ベース。調理方法が違うのですが、小籠包と類似しているので日本語では「焼き」と名付けられているようです。
上海虹口区にある名店「永盛鑫」を訪問
今回紹介する店舗がある場所は上海の古い町並みがまだまだ残る虹口区。地下鉄8号線の曲陽路から徒歩15分ていどの欧陽路にある「永盛鑫(yǒng shēng xīn)」。ここでは上海人が大好きな焼き小龍包以外に小籠包などの上海ローカルフードが楽しめます。
店内はこんな感じ。手前に焼き小龍包的な頭のおじ様が座っていました。たぶんこの焼き小龍包的な頭のおじ様も焼き小龍包を頬張っているものと思われます。共食い♪
トレー方式で好きな料理をゲットしろ
さて店内に足を踏み入れるとすぐ左手には皿に乗った一品料理の列が。この一品料理は備え付けのトレーに乗せてそのままレジで精算する仕組み。
後ろにお客が並んでしまうので焦ってどれをチョイスしたらいいのか?アタフタしてしまいますが、そんな時は後ろのお客さんを先に通過させてじっくり料理を選択しましょう。レジはローカルレストランでの注文の難易度を上げる名札方式。メニュー表の類はありませんのでご注意を。
今回は「生煎」と「小籠包」、一品料理から「苦瓜の卵炒め」をチョイス。夏になると苦瓜が美味しく感じます。ちなみに生煎は4つで6元。小籠包6元。苦瓜の卵炒めは12元。合計24元なり。グッと踏ん張るローカル価格!庶民の味方です。
レジで受け取ったレシートを座席に座ったらスタッフに渡しましょう。テーブルにはローカル店舗方式でもある洗濯バサミが備え付けてあるので、レシートに洗濯バサミを取り付けてスタッフに渡す仕組み。※テーブル番号が振られた竹製の洗濯バサミをレシートに挟んで注文を受け取ります。
主役の登場!大ぶりの焼き小籠包のお味とは?
数分待ってスタッフが持ってきた焼き小龍包。しっかりコンガリと焼き上げていてサクッとした歯ごたえ。ちょっとだけ残念だったのが4つのうち2個は出来たてで溢れ出るスープもアツアツ。
残りの2個は少し時間が経っていたようで生地はサクサクでしたがスープは少し熱が冷めていました。やけどしない程度の温度なので、これはこれで美味しいんですけどね。
そして小籠包はTHE上海な味で甘めで汁多め生地は少し厚めの仕様。上海のローカル店舗でよく見かける味と作り。お昼の訪問だったので小籠包の蒸し上げ以降の時間が少しばかり経っていたようで、生地がちょっとだけ固くなっていました。やっぱりローカルで小籠包を食べる際は朝、それも早朝に限りますね。
ローカルフードの狙い目は早朝だ
今回の店舗のように売りが「焼き小龍包」の場合、売れ筋は注文の回転率が早いので良い状態で品を食べられますが、二番手になる小籠包は朝が狙い目。
「阿福飯店」のように、売れ筋が小籠包の店舗の場合は、お昼の時間帯でも出来たてを楽しめるので、注文にも戦略が必要です。
今回は記事アップも兼ねていたのでどちらも注文したのですが、より美味しく楽しみたい人で昼時に訪問する場合は焼き小龍包のみがいいかと思います。
虹口区なんて田舎はそんなに訪問できないよ、と思われた方は「阿福飯店」とハシゴして、両店舗でそれぞれ得意とする料理を楽しんで下さい。テクテク徒歩で移動したら30分圏内だと思います。
私はあまり注文しませんが、両店舗とも「油豆腐粉丝汤(yóu dòu fǔ fěn sī tāng)」と呼ばれる上海ローカルフードの代表格!の春雨スープも取り扱っています。
動画では油豆腐粉丝汤も注文してみました。
上海ローカルフード店舗データ
店舗名:永盛鑫生煎
住所:虹口区欧阳路515路
アクセス:地下鉄8号線欧阳路から徒歩11分前後
※毎度いいますが、自己責任で訪問を。