日本は新年が明けましたが中国はこれから。そんな中国ではこれからイベント盛りだくさん。今回は会社の年末年始の大切なイベントに参加。各社でそれぞれ趣向を凝らした会が執り行われていると思われます。中国の雰囲気を少しだけですが体験して下さい。
この時期に日本から中国出張に来た時は是非参加を。または中国勤務で参加される日本人の皆さん、何かしら中国語で十八番の歌を習得されることをオススメします。
財務のおばさまから食事会のお誘い
先週事務所で経理のおばさまから「ジンダオ、来週日曜日は空けておいてね!」と伝言が。もしやデートのお誘い?と思ったのですが会社恒例の「年夜饭(nián yè fàn)」のお誘いでした。
過去にも「年夜饭」をご紹介していますが、基本的には「年越しの食事」の意味があり、家族で一緒に食事を囲んで新年を迎えるのですが、今回の「年夜饭」は会社のスタッフとの食事会。日本風に言うと忘年会に当たります。年明けの新年に行う場合も。
毎年中国人スタッフと日本人の私一名が参加して執り行われる食事会。去年は熱が出て不参加だったので2年ぶりの参加となりました。
忘年会くらいリッチな日本食で
今年も食事会の場所は日本料理。私に気を遣って日本食ということでは無く、普通の中華よりも日本食屋が単価も高く高級でヘルシーだから。忘年会くらい高級リッチにやりたいということのようです。
指定された日本食の店舗へ訪問。上海では老舗の店舗で私も久しぶり。しかしお客の大半は、というかほぼ全員が中国人。レストランのスタッフも日本語で挨拶すらなく中国語のみの状態。中国の日本食屋もどんどん変わってきています。
ただ正直言って財布の紐が固く絶対数が少ない日本人を集客するより、お金を払う中国人が集まればいいんですよね。
私が到着した時はスタッフの殆どが着席。一部スタッフは出張中で参加できていませんでしたが、スタッフそして関係パートナーが参加している食事会の開始です!
中国人の忘年会の中身とは?
最後にボスが参加して食事会が開始。ボスが今年と来年の話を少しばかりして、その後はボスに乾杯を求めるスタッフ達。私や各スタッフ同士で乾杯をしながら食事は進んでいくのですが、食事会にプラスアルファがあるのが習わしです。
経理部のおばさまがダンボール箱を取り出し、各人に「一枚ずつ引くように」と指示。一応今回の食事会のメインイベント「抽選会」が始まりました。
会社単位の食事会でよく見かけるこの抽選会。三年前の記事で「抽選会で黄金を引き当てた話」をご紹介していますが、家電品があたったり、現金があたったりと、各社であれこれ試行錯誤しています。スタッフを喜ばせて労をねぎらう会ですからね。※金はまだ換金しておらず、むふふっ値上がりしています。
後はスタッフが出し物をしたり、日本人が日本風の出し物を行ったり。こんな時に日本人の余興のクオリティの高さを感じてしまう瞬間です。
今回は一人ずつ抽選をさせ引き当てた紙を一斉にオープン。私の紙には文字が書いてあったのですが、スベスベの紙に水性ペンで文字を書いて折りたたんでいたので、文字が読めない。作成したおばさま判断で私は「二等奖(èr děng jiǎng)二等賞」とのこと。バンザーイ!
日本だと引きが悪いのに、中国だと何だか引きの強い私。。。。。
見事、金一封を手にすることができました。と、思ったらハズレを引いたスタッフにも金一封。多分ですが金額はほぼ同じで一等賞、二等賞には少し色を付けているんだと思います。
が、一等賞を引き当てたのが出張で不参加のスタッフ。参加者で一番よいクジを引き当てたのは私。ということで、おめでとう乾杯が始まり、、、とハイボールを一気に飲まされ祝杯。
中国にもいた!世話焼きおばさん
お腹も膨れ宴もたけなわな状態で始まるのが各スタッフの家庭の話。家庭の話が始まると続いて始まるのが結婚話。
日本と同様、中国にもいるのです世話焼きマダム。財務のおばさまがその一人でして「ジンダオ、結婚相手を紹介しようか?」とココぞとばかりに猛プッシュ。
学校の教師をやってて、音楽の先生で、34歳で、個人レッスンもやってて、アンタ!マンツーマンで一時間300元も稼ぐのよ!文句ないでしょ!とさすが上海人、紹介相手の稼ぎも知って、そこをちゃんとアピール。
こっちは一言も「紹介してちょ」と言っていないのですが、紹介したい相手の後ろ姿や正面の写真、ピアノを引く動画などなど、一方的なアピールタイムが進み、苦笑いをしながらおばさまの相手をする時間が15分ほど。普段から紹介したい相手の写真をスマホに保存しているんですよね。。。困った話です。
「ジンダオ、後ろ姿、いいでしょ?」には、どういう意図で後ろ姿の写真を見せたのか分からず、本当に苦笑い。
「結婚する気も興味も無いんだけどなー」と毎回話をするのですが「あんた!理想が高いんでしょ!」「いやいや、ジンダオは人を本気で好きになったことが無いんだ」などなど、勝手気ままな意見が飛び交う「勝手にしてちょタイム」が10分ほど続き、一通り話が出た所で「二次会へGO!」と紹介は本気だったのか、時間潰しだったのか分からない時間を終えて、二次会へと流れていくのでした。
中国人も二次会はカラオケで大盛りあがり
中国でも最近は二次会、という昔の日本っぽい動きがあり、例年通りカラオケに移動。
どちらかと言うと財務のおばさまがカラオケ好きなので、みんなを引き連れてカラオケに行って歌を披露したいという要素が強いようにも感じるのですが、カラオケになだれ込み歌を歌ったり、一次会で乾杯をしすぎて寝込んでいたり、サイコロを二人で振りあって出た目を推測しあって遊んだりと各人思い思いの遊び方をして二次会が進んでいくのでした。
私も参加するので必ず中国の歌を歌い、場の雰囲気を盛り上げるようにしています。参加すると他人の歌った歌を聞いて、新曲を覚えねば!と良いメロディの曲が流れると曲名をスマホに入力しているのでした。
お昼から続いた「年夜饭」は二次会で終了。私はちょっと予定があったので17時ごろに中抜けしたのですが、後で話を聞くと19時頃に終了。こんな感じで中国の忘年会は執り行われるのでした。
中国はこれから本番、年末年始
中国はこれから年末年始。私の行きつけの足マッサージ店は1月13日(月曜)で店じまい。新年は2月6日(木曜)からの開始で約一ヶ月のお休み。本当、中国は今から年末年始が本番なのです。