春節前日の夜は「除夕(chú xī)」と呼ばれ中国人が一番大切にする一日の一つです。この日は家族を交え「年夜饭(nián yè fàn)」と呼ばれる食事を行います。この「年夜飯」で食べられる大切な食べ物があります。

それは日本人にも馴染みのある「春卷(chūn juǎn)春巻き」なのです。どうして中国人は「春巻き」を食べるのが大切なのか?ご紹介したいと思います。

年夜飯で食べられる必須の食品、魚、八宝饭、春巻き

春節の年夜飯に毎年出てくる料理があります。一つは前回紹介したお頭付きの魚料理。

「年年有余(nián nián yǒu yú)」と呼ばれる中国語、「年々ゆとりが有るように」という意味に縁起を掛けて。

年夜飯のシメが近くなると出てくる料理「八宝饭(bā bǎo fàn)」コレは、もち米を蒸し上げた中華菓子の一つ。もち米の中にはあんこ。外側にはナツメ、あんこ、クコの実、クルミ、蓮の実などを載せています。

シメ近くに、もち米のボリュームは少々堪えますが、縁起物なので一口パックリ、甘い。
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春の訪れを告げる食べ物。それが春巻き。

そしてもう一つ。それは春巻き。日本ではあまり季節を気にする食べ物ではありませんが、中国では立春が近くなると食べる料理の一つ。

春巻きの具材は、炒めた竹の子の細切り、黄ニラ、豚肉の千切りの三種が餡。三種類の細切り具材が入っているので、三丝春卷(sān sī chūn juǎn)と呼ばれます。もう一品は、あんこを巻いた春巻き。李さん宅では例年この二種類の春巻きが振る舞われます。

上海の街で見かけた春巻き皮を器用に作るマダム

上海人は特に年夜飯で食する品。街ではこんなマダムが商売をしています。THE春巻き皮屋。

マダムが片手に持った春巻きの原料を、アツアツに熱した円形状のフライパンに乗せたと。乗せたと同時に薄く生地状に原料が焼き付きます。

水分が抜けるとマダムが慣れた手つきで、春巻きの皮を取り上げます。
中国手作りの春巻きの皮作成

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出来たての皮という事もあり、お昼には長蛇の列、大人気。皆さん夕食の準備で必須の食材の一つ。

春巻きの中国語は「春卷(chūn juǎn)」漢字は何となく似ているように見えますが、「巻」の漢字が違います。中国語は「卷」揚げたてパリパリの春巻きを食して、春の到着を待ちましょう!

今日の振り返り!中国語発声

春卷 (chūn juǎn) 春巻き