今回は中国人にも大人気の中華料理「四川料理」の中国語や四川料理の特徴、四川料理の別名の「川菜」の意味、四川料理のメニューなど辛いけど癖になる私も大好きな四川料理の世界について紹介したいと思います。
四川料理の辛さの秘密。「麻」と「辛」
四川料理とイメージすると「辛い」と一言で片付けられそうですが、四川料理は「しびれ(má)麻」と「辛い(là)辣」の二種類が存在します。
中国語ではこの二つの漢字を合わせて「麻辣(má là)シビれるように辛い」と表現します。
「辛い(là)辣」は、唐辛子の辛さ。唐辛子にも日本人に馴染みの深い、細長い唐辛子だけではなく、丸く辛味が少ないもの、青く辛さが何倍も強烈なモノなど様々。
「しびれ(má)麻」は、花山椒の辛さ。そしてこの「しびれ」こそ、四川料理の楽しみの一つ。花山椒の粒は口の中で噛むと、口の中で軽い衝撃弾が爆発したかの如く、しびれが口の中に広がります。いやー辛い。けどウマイ。
四川料理の別名中国語「川菜」
四川料理の中国語読みは「四川菜(Sì chuān cài)」」「川菜(Chuān cài)」「菜(cài)」には「野菜」という意味もありますが「料理」と表現します。
「川菜(Chuān cài)」の「川」は、「四川」の別称表記。広告などでは「川菜(Chuān cài)」の表記が目につきます。
癖になるオススメの四川料理店
ここ最近お気に入りの四川料理屋。中国人の友人から「ココの店、辛さが四川に近いよ」と教えて貰い訪問。その後、週一か週二のペースで足を運んでいます。
注文の際は辛さを聞かれますが、日本人には微辣と微麻・少麻位が丁度いいかと思います。
蜀巷成都小吃
住所:新闸路854号
住所:虹口区山阴路18号
住所:曹杨路555号汇融大厦1楼114室
住所:浦东新区巨峰路1058弄2号1楼108
人気の四川料理をご紹介
口水鸡 (kǒu shuǐ jī) よだれ鶏
茹でた鶏肉のぶつ切りが食べるラー油に漬かっています。店舗によってラー油の旨さに違いがあるので、色々な店舗で楽しめる、前菜の一つです。
麻婆豆腐 (má pó dòu fu) マーボー豆腐
微辣微麻で十分に楽しめる、日本人にはお馴染みの四川料理。固めの豆腐のほのかな甘さと、口の中を爆発させる辛さとしびれの、ジキルとハイドが癖になって堪りません。
蒜泥白肉 (suàn ní bái ròu) 三枚豚バラのすり潰しニンニクとラー油和え
この料理は四川風。他の中華でも見かける事がありますが、ここの店舗はニンニクすりおろし以外に食べるラー油がトッピング。
トッピングのレベルを超えている、カナリの辛さとしびれ。下に引かれたきゅうりが箸休めになります。
担担面 (dàn dan miàn) 担々麺
牛肉担担面 (niú ròu dàn dan miàn) 牛肉そぼろ入り担々麺
中国の担々麺は汁なしが常識。この二種類は、ピーナッツがドッサリ入った食べるラー油に、麺が埋もれています。食べる時はかき混ぜて色が変わったらお味見下さい。
回锅肉 (huí guō ròu) ホイコーロー
店舗によって系統が分かれます。キャベツと豚肉を炒めている店、ニンニクの芽や葉と炒めるタイプ。個人的に本場な感じがするのは、ニンニクの葉の炒めたタイプです。
麻辣牛肉 (má là niú ròu) 牛肉のラー油和え
茹でた牛肉の塊をスライスして、食べるラー油とネギをぶっかけた、ラー油の旨さがダイレクトに味わえる料理。蒜泥白肉の牛肉版と思って下さい。
清炖蹄花 (qīng dùn tí huā) 四川風豚足煮込み
変化球ですが、この料理は一切辛くありません。豚足を長時間かけて煮込んだ料理。食べ終わるとコラーゲンのお陰でプルンプルン。
長時間煮込んでいるので、まったく固くなく完食できます。一緒に入った白豆がこれまたアクセントでGOOD。辛い他の料理と合わせて食べると、調度良いです。
豚足を煮込んだ白濁スープも、日本のとんこつラーメンのスープを思い出させる旨さ。
物足りない場合はオプションで付いてくる、ラー油をぶっかけて食しましょう。
食べてる途中から汗だくになる、これらの料理。記事を書いているそばから思い出すと、汗が吹き出てきそう。寒さが続くこの季節に辛さで体を熱くさせてみては?
今日の振り返り!中国語発声
四川菜/川菜 (Sì chuān cài/Chuān cài) 四川料理
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