日本の書店のおすすめ書籍ブースに行くと、
会話力!聞く力!など「チカラ」を使った、
書籍を目にする事がよくありますね。
えーっと、真似してみよう!
中国現場力!ということで、中国生活で起きる、
発音に関するヨモヤマ話を一つ。
これは華東地区で生活をしていると、
非常に起きやすい、誰もが経験をする話しです。
日本で中国語を勉強して、
学校の先生からも申し分ない!とお墨付きを貰って、
初めての中国旅行。
チョットした会話位できるし、大丈夫!
上海到着してコンビニでお買い物。
レジで精算すると店員が「si 块钱」
「si・・・4元か、意外と安いのね」と硬貨で四元を差し出すと、
何やら騒ぐ店員。指差された表示をみると、「10元」
「アレレ、siって聞こえたような、聞き間違えだったかしら。」
ガイドブックで調べてきた、ローカルフードの名店。
やっぱり中華を楽しまないとね!緊張しながらも初めての注文。
バクバクなる心臓音は他のにも聞こえてるかも。
そんな汗たらりの状態で注文も無事に終了。
「オッ、通じた!嬉しーい」
オーダーした注文もちゃんと通じて、
楽しい食事タイム。
食事後に支払いをすると、「si si 块钱」
「si si块钱・・・44元??四十四元?
いや、それだったらsi shi si块钱って先生から習ったような・・・アレレアレレ」
と、聞き覚えのない発音蟻地獄にようこそ。
この問題点は上海や華東地区で聞く訛りが原因。
若い中国人の場合はこの問題は無くなりつつありますが、
それでもよくある話しの一つ。
中国の一部のエリアでは、「zh」、「ch」、「sh」の発音の場合、
「H」が抜け落ちて、「z」、「c」、「s」となります。
「z」、「c」、「s」は元々別の子音としても存在する音。
そう、そのため本来違う子音である二つの音が、
一つの音として使われているんです。
それなら音の違いをどうやって、判断するのか?
それは四声頼りということになります。
レジのシチュエーション。
「si 块钱」と聞こえた本当の音は「十(shí)」
四のピンイン「sì」ではなく、訛った「十(sí)」だったのです。
食事のシチュエーション
「si si 块钱」と聞こえた本当の音は「十四(shí sì)」
訛りが入った「十四(sí sì)」だったのです。
聞き慣れると分かるのですが、
これは生活を始めるとよーーーく、起きる問題。
あとは「好吃(hǎo chī)」「是(shì)」「不是(bù shì)」「是的(shì de)」など、
生活でよく使う音も「h」が抜けるので、音が違います。
学校に通わず生活で中国語を覚える人、
それはそれでいい勉強方法と思いますが、
街に溢れる音は訛った音である場合があります。
それを知らずに覚えると発音を間違えて、
中国語を覚えている可能性があります。
よくカタカナで中国語を表記している事があります。
そこで「好吃(hǎo chī)」を「ハオツー」を表している場合が。
正しい音はカタカナで表現しにくいのですが、
敢えて表現すると「ハオチー」が近いです。
「ツー」は「h」が抜け落ちた「cī」の音を、
カタカナ化している可能性が高んです。
覚えやすくするためのカタカナ表記が、
始めっから訛っているという場合も。
中国語覚えたてでそんな事情を知らない人には、
可哀想な事実です。
中国語を勉強する際、実際は音が違う場合があるんだ、
と頭の隅に覚えておいて下さい。
慣れる必要は徐々にでいいですが、
自分のヒアリングが悪いの?発音が悪いの?など、
余計な混乱をさけることができます。
中国語教材にはあまり書かれていない、
現場力発信の発音情報でした。
今日の振り返り!中国語発声
四和十 (sì hé shí) 4と10
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