中秋節を前になると中国の街は、月餅広告が溢れだします。中国らしい季節感でいいですね。同じく月餅の風物詩とも言える、この男性たち。
彼らが座っている場所は、月餅を販売している店舗前。大多数の人がマイチェアーを準備。場合によっては仮眠が取れるリクライニング付きを準備していたり。
そんな彼ら、店の前に陣取って何やら計算中。。。。手元にある大量の紙の束。この紙の束は月餅の引換券。
彼らは月餅引換券の売買を商売とする両替商。商売といっても営業権を持っていたりではなく、勝手に店舗前に陣取って元気に営業中。
ただ陣取れるという事は、この周辺の有力者と、何かしら人脈があるから可能なのでしょう。また店舗スタッフにも少し心づけを渡したり。中国ではこの季節になると仕事関係で、月餅や月餅引換券が出回り始めます。
貰った月餅引換券は月餅と交換するか、こんな街の至ることろにいる両替商へ買ってもらいます。彼らは月餅券が不要な人から安く買い上げ、月餅券が必要な人に高く売ってその差額を収入にして、生活しています。
それじゃ月餅の季節以外は?と疑問が沸くかも知れませんが、同様に他の商品券などの金券を両替しています。
人件費は自分だけ。店舗は道端。自分から営業活動せずとも人が寄ってくる。何ともエコで効果的な仕事です。
数や物を数える中国語「算(suàn)」
你算一下 (nǐ suàn yī xià) 数えてみて下さい。
你再算一下 (nǐ zài suàn yī xià) もう一回、数えて下さい。
他にもある、算を使った表現
算了 (suàn le) やめにする、オシマイにする。
「算了算了」と、連続して使う事が多い表現です。意味合いとしては、「それじゃ、止めるか。」、「そろそろヤメましょ。」。
期待していたのに期待はずれに終わった際に。挑戦したけどできなかった。継続していることを途中で止める。話し合いが平行線のままで解決策が見つからない。などで使われます。
簡単ですが、よく使われます。口調を強くすると一方的に相手に勧告する感じに伝わりますので、優しめの口調や、「算了吧」など感嘆詞をつけて表現を豊かにしましょう。
今日の振り返り!中国語発声
算 (suàn) 計算・勘定する/やめる