日本ではビワは、一般的にあまり身近な存在ではないですよね。そもそも中国から奈良時代に入ってきたビワ。古くから中国と交流があった長崎では、他県と比べるとビワは意外と身近な存在。
茂木という場所がビワが有名な土地柄で、茂木びわセリーという、まるごとビワの実が入ったゼリーが売られています。
中学時代の同級生のおじじ様が、枇杷の葉茶を作ってましたっけ。
本場中国ではビワはこの季節から売りだされる、身近な果物の一つ。ほのかな甘さが広がる食べやすい果物です。
中国では一般的な果物としての取り扱いだけではなく、風邪になると喉のイガイガに効く。喉を潤す食材として、食されます。
その為、こんなビワ飴が売られています。中国人に聞くと元々はビワの実を煮詰めて作った、ジャム状(実際はドロリとした液体状)の物で、その液体を水で溶いて飲むようです。
ここ最近はこんな飴が販売開始。水に溶かすよりも手軽で便利とのこと。
1錠づつ袋詰されていて、色味は煮込んでいるだけあり、鼈甲色。色からも効果が期待できそう。
味は果実と違い甘くはありませんが、喉への効果は中々。悪くないですね。
ちょっと珍しかったのが、一部のファミリーマートで販売されている、ビワ100%ジュース。その名も枇杷王。
ほのかな甘さが特徴でビワを食べるより、手軽でいいですね。
このパッケージにも「喝了就清润 (hē le jiù qīng rùn) 飲めばすぐさま軽快な潤い」という、キャッチコピーが。
枇杷は喉に効く食べ物という認識が分かりますね。
日本ののど飴は、梅、オレンジ、レモンなどが、主流かと思いますが、漢方が主流の中国では、このような日本ではお目にかかれない種類ののど飴が。
母親はこののど飴が効く。というので、中国の漢方系のど飴や、こんな枇杷飴を帰国時には持ち帰っています。
日本ではあまり見かけない品ですので、旅行のお土産などで持ち帰ってみてもいいと思いますよ。
今日の振り返り!中国語発声
枇杷 (pí pa) 枇杷