日本では見かけなくなったバスの二人乗務員制。今は、ワンマン運行がメインと思いますが、中国ではまだまだ残っています。
ワンマンの場合は運行距離が一定期間で、あまり距離が長くない場合、2元など料金体制で運行。
運行距離が長くなる路線には、二人体制でスタッフが配置。専用の料金徴収スタッフが乗客が何処で下車するのかを、乗客一人ひとりに確認。下車のバス停に併せて料金を徴収していきます。
一律料金であればワンマンでいいのですが、もし変動料金でワンマン運行だと、ズルをして申告場所以上に乗車をする可能性が。
料金徴収専任スタッフは、乗客の申告した下車バス停を驚くほどの割合で暗記。
下車バス停を越えると「申告と違うでしょ!」と、指摘してくることも。見逃しません、職人の芸です。逆に心強いのは下車バス停を伝えて、こちらが外国人だと分かり、下車バス停が近くなると、教えてくれるスタッフの方も。
料金徴収のスタッフはスタッフの三点セット。ハンディスキャナーと、2元3元4元と値段が書かれたチケットと赤い旗。
交通カードを使うとこのハンディで料金精算。
現金支払をすると精算時にこのチケットを手渡してくれます。
たまに料金精算したにも関わらず、徴収専任フタッフが忘れた場合、「あなた料金払った?」と聞かれる事が。下車するまではこのチケットは必ず保存が必要です。
そしてこの赤い旗なのですが、中心に黄色く「慢」という文字が。
どんな時に使うのかというと、バスが車線変更の際に、窓からこの旗を出して、一般車両にアピール。
バス停が見え始めると、この旗をサッと窓からだし、周囲に注意勧告。
旗があまりに、なびき過ぎて、文字が見えない場合が多いですが、スピードを落とすので、皆さんご注意を。という表現をしています。
気性の激しい場合は、旗の柄の部分を窓にガンガンガンッとぶつけてリズムを取っている人も。中国ではバスの中でも色々な中国人と出会えて楽しめますよ。
「慢(màn)」には、「ゆっくり、遅い」という意味がありますが、慢の漢字を重ねると強調された意味が含まれます。
中国語、慢の重ね強調の一般例
慢慢走 (màn màn zǒu) (お客さんに対して)お気をつけて。またのお越しを。
慢慢吃 (màn màn chī) ゆっくりお食べ。
慢慢喝 (màn màn hē) ゆっくりお飲みなさい。
慢慢来 (màn màn lái) ゆっくりお出で。ゆっくり来なよ。
慢慢做 (màn màn zuò) ゆっくりやりなさい。ゆっくりしなさい。
慢慢开 (màn màn kāi) ゆっくり開けて、ゆっくり運転して。
慢慢说 (màn màn shuō) ゆっくり話して。
今日の振り返り!中国語発声
慢 (màn) 遅い/ゆっくり