たまにこんな中国人を日本や中国で見かける事ってありませんか?
やたらと日本の「ことわざ」を覚えていて、日本人に連発してくる中国人。

この中国人、日本の「ことわざ」を何でそんなに覚えているんだろう?
連発する人に会う度に、フッと沸き起こる疑問点がありました。

当たり前ですが聞いたコチラは感心します。
が、普段日本人同士の会話の中でそんなに、
「ことわざ」を多様しませんから何となく違和感が。

彼らは、
日本のことを沢山知りたくて、「ことわざ」を覚えた。
自分が知っている日本の「ことわざ」に関する知識を使いたい。
「ことわざ」を使えば日本人が喜んでくれる。
「ことわざ」を使えば日本人が深く意味を理解してくれる。
などなど、何かしら彼らが「ことわざ」を使う理由があるのでは、
と思って考えてみました。

中国人、特に北京などの北の人は、
「成語」や「俗語」と呼ばれる昔から伝わる、
日本でいう「ことわざ」が沢山あります。

ある事柄や出来事の描写を的確に表現する際には、
グダグダと状況説明を行うより、端的にシンプルに表現できる、
「成語」や「俗語」を言った方が、相手の心にズバッ!と響くそうです。

そう、ここにヒントが隠れているのです。

中国人思考から考えると、的確に端的に伝える言葉、
「成語」や「俗語」が日本にもある。
中国から伝来した言葉もあり、場合によっては同じ意味も豊富。

日本語がそんなに流暢ではないが、
状況をチャント日本人へ伝えたい、説明したい。

それならどうしよう・・・・
成語の意味は中国と同じ。だったら、日本語「ことわざ」の意味を覚えたら、
日本人にも必ず伝わるかも!

と、そんな純粋な思いで覚えているんだろうと、
最近妙に納得してしまいました。

彼らは自分の知識の豊富さをひけらかす事に、
重きをおいているのではなく、どうやって気持ちを伝えるか、
を考えてくれているんだろうな、と思っています。

ただ、中国人同士だったら話は別。
自分が知っている成語や俗語を多様して、
相手が自分の意図を理解をしているか、
どの位の知識人なのかを判断することもあります。

こうやって相手を品定めをするケースも。
うーん、怖い怖い。

外国人で良かったのは少しでも成語を知っていて、
使うとそれだけでも「おぉー!」と、妙に喜んでもらえる点。
こんな時は外国人で良かったな、と思う瞬間です。

成語を知る。
中国人との距離がイッキに縮まる一つのツールのようです。

今日の振り返り!中国語発声

成语 (chéng yǔ) ことわざ