週末の朝。自宅下の道路から騒ぎ声が。いつものじゃれ合い口喧嘩かと放置していたのですが、30分たっても終わる気配なし。
普通の口喧嘩にしてはちょっと長いな、と思っていたのですが、自宅から下へ降りて原因が判明。理由は営業している商売人と日本人にはあまり馴染みの少ない「城市管理」との揉め事でした。
一般的には略称の「城管(chéng guǎn)」と言われる彼ら。
中国の一般人からすると、警察公安より経タチが悪い。都市を管理するのが仕事の彼らは、路上販売をする商売人や違法に設置された物の排除と立退きを行います。
路上で勝手に商売している人達の排除は、まー理由が分かるのですが、今回近所の排除は厳しい。店舗前に普段なら道ギリギリまで、はみ出して置いている商品の撤去命令が出たようです。
その為、城管の命令以降はなんとも華やかさを失った風景になっています。道が広くなって歩きやすいのですが、何となく中国らしさが減退してションボリ。普段は赤い点線部分まで商品が置かれています。
「城管」に反旗を翻して無視すると、「城管」は実力行使。小型車での監視では済まず、トラックで彼らは集団でやってきて、対象となる商品や問題視している品を根こそぎ持ち去っていきます。
城管がトラックで運び出そうとする屋台を、屋台主が城管の腕を掴みながら「頼む、持って行かないでくれ!」と叫んでいるシーンを何度も観ていますが、なかなかドラマチックです。
実力行使になるということは、店主が城管と関係を良好に保っていなかった、という裏返しでもあります。
城管も事前に「それなりの物」を貰えると撤去をしない、もしくは撤去情報を事前に通達して、その日は屋台を出さないなどチャント対策があります。
その為、我が家の近所の店主組合に置き換えると、城管がシツコク毎日管理に来ているということは、「それなりの物」を渡していなかったため、大きく問題になってしまった、という可能性が高いです。
店主に聞くと「場所が広く確保できないから、商売上がったりだ」とポロッと漏らしていました。
既に場所を移動して商売している人も出没し始めています。城管に睨まれると、結構大変。中国らしい出来事の紹介でした。
今日の振り返り!中国語発声
城管(局) (chéng guǎn (jú)) 都市管理(局)