ネットの書き込みでたまに見かける「中国製の品なんて購入するな」の声。本気で言っているのか、冗談なのか分からないのですが、これ本気で言っているなら、じゃーやってみろと思ってしまう話です。
「どこの範囲までを中国製品とみなすのか」という部分もあるのですが、アパレル製品は最近、他の東南アジアに移動していますが意外に中国製が占めている。100円均一も日本製も奮闘していますが中国製品も多い。冷凍食品だって、カップラーメンのかやくだって中国製品がある。
また表示義務がない製品、最終加工が日本だが仕掛品や原料に中国製品も多く含まれるんじゃないでしょうか。
また私達の生活で使っているスマホのアプリやECサイト、私達の生活に直接恩恵は受けないものの企業で使っているシステム類。今はベトナムやインドなどでも開発を行っていますが中国での開発もまだまだある。
スマホアプリやスマホゲームも中国で開発やテストをしている事もあります。
そして低価格路線を企業が打ち出して、それを受け入れたのは消費者です。
仮に中国製のマスクが30円で購入できたとします。全く機能も品質も同じ日本製が90円で販売されていた場合、どちらに手を伸ばすのでしょうか。皆が90円の品を買うならそれでいいんですが、手に取れない消費者も多い。だから安価な商品が選ばれる。だから中国製造が盛んになった。
何割、もしくは何倍まで高くても日本製を購入するのでしょうか。
日系のパソコンメーカーにしても結局、中国企業に買収されたのは日本人や世界の人が日本ブランド品を購入しなかったから。世界で日本製がシェアを取れなかったから。選ばれなかったからです。
もちろん私もオール日本製品で消費が回れば、世界で支持を得られれば嬉しいのですが、不可能に近いと思いますし、多くの人が低価格を求めた結果、日本での製造が少なくなり、中国での安価でそれなりの品を受け入れたのは日本人自身だと思っています。
中国製品は買わないと言っている人、是非中国製品を抜いた生活を送ってほしいですね。
二次的三次的に中国製品が関わっている事まで拒否するのか、非常に興味のあるところです。外食産業の注文で「これって中国産ですか?」と一つ一つ確認して注文するのかな、
クレーマーと勘違いされないことを祈るばかりです。
日本製品の良さは十分に理解しています。素晴らしいです。しかし結局は無理、生活が破綻してしまいます。上手く向き合って生活するしかないんじゃないかと思っています。
私も日本の家族や友人向けにマスクを送りました。私と距離が近い人に対してでしたが、「中国製はだめ」の報道も多く中国製を嫌がるのも理解しているので、マスクは複数メーカーから評価が高い品を購入して中身をチェック。空気中のウイルスは数時間で死滅との話もありましたが、消毒液で一応外装を消毒。
その上で商品の品質にも問題なさそうだったので送付をしました。また利用した感想もフィードバックしてもらうように依頼。もし次に再度送付が発生した場合に活かすようにしています。
中国に住んでいるから中国に肩入れすると言うより、中国に住んでいなかったら日本で扱われる製品の中に中国で製造している製品が多くある事、多くの日本人が関わっているなんて知ることが出来ませんでした。
大した数を見ている訳でありませんが経済の一旦を見たからこそ、中国製品の不買を言う人を見ると本気なのか、冗談なのかよく分からないのです。
中国製を全て「悪」にするのは、そろそろ辞めませんか?そんな単純な話ではないのですから。