やはり私は中国人と何かしら縁があるようです。何処に言っても引き当ててしまっているのかも??
今年は長崎で年越しと新年を迎えたのですが、実家に戻ってそうそう父親から相談を受けました。「こりゃ、何や?調べてくれろ」と言いながら差し出してきた三角形状の袋。
意味も分からず話を聞くと、どうも実家の隣の家に「中国人」が引っ越してきたらしく、その「中国人」からもらった袋と言うのです。前回10月の国慶節の帰省では住んでいなかった中国人。国慶節後に引っ越してきたようなのです。
ほろ酔い爺さん中国人との未知との遭遇
父親の話によると、ある日の夜、父親が布団に潜り込んでウトウトしていた時に「ピンポーン」と鳴ったチャイム。お酒も飲んでほろ酔い&寝ぼけ眼の父親が玄関のドアを開けた前に現れたのが数名の中国人だったそうなのです。
片言の日本語で「隣に住みます」「よろしく」的な話をしていたそうなのですが、ほろ酔い&寝ぼけた父は、お世辞にも上手くない日本語の聞き取りが出来なかったそう。取り敢えず「息子が中国に住んでいるとは伝えた」と言う父親。
そんな背景があり、中国から戻ってきた息子に、もらった品は何なのか?という相談をして来たのです。
袋の中身の正体は?
袋を開けると中国茶が入っていて下げ札には「藏茶(zàng chá)」の文字が。調べると「藏茶」は名前の通りチベット族愛飲のお茶らしく、抗酸化作用、代謝改善、ダイエットなどに効用があるようです。商品下げ札には青海省が産地。飲んでみるとプーアール茶のような味わいのお茶でした。
お茶であることを伝えると「このご時世に隣近所に挨拶するとか、日本人でもせんぞ!」とちょっとばかりご感心の父親。
袋の感じもそう言えば、民族衣装的な感じ。結構可愛いフォルムです。
突撃訪問、隣の中国人!彼女らの素性とは?
「代わりにちゃんとお礼をして来てくれ」と指示を受け、翌日の大晦日に訪問することに。日中は自宅にいるのか分からないので夜の訪問を考えていたのですが、夜になり話を聞いた母親が「窓に明かりが点いている!」と私に報告。
大晦日で少しほろ酔いの状態だったのですが、お返しのミカンを片手に訪問。知り合いもいない長崎。そして夜に響き渡るチャイム。一度押しても反応なし。二度目を鳴らしてようやく、「誰でしょう?」と、たどたどしい日本語で回答が。怖かったかも?少し悪いことをしたかも知れません。
「横の家の人間です」と日本語で伝えると、チェーンを付けたままドアを恐る恐る開けてくれた隣人の中国人。取り敢えず挨拶は日本語で済まして、中国語に切り替えて話を開始。彼女たちが安堵の表情に変わった瞬間でした。
親が喜んでいたという話と事情を説明して、日本は果物が中国に比べて高いでしょ?とミカンを手渡したら喜んでいた様子。
どうも中国の広東省の近所から語学留学で長崎に来ているそうで、4名で生活をしていとのことでした。お茶の産地からチベットや青海あたりの出身かと思ったのですが、違っていたようでした。日本語の話し方などを聞くと簡単なフレーズ日本語は中国で勉強してきた程度のレベルのようです。
日本人に気を使う中国人
学校から教育を受けたのか自分たちが自ら率先したのか不明ですが、引越しした地域住民に挨拶に来た中国人。女性留学生ということと日本語に自信が無かったから数名で実家へ挨拶に来たようですが、実家で中国人との新しい交流が生まれた瞬間でした。
私も留学経験があるので、異郷の地で生活をするって心細いし、大変なんですよね。
中国人の悪いマナーがメディアで取り上げられますが、こうやって隣近所に気を使う中国人もいるんですよね。
今からどのくらいの期間、ご近所さんになるか分かりませんが、両親と中国人の近所付き合いで、何か面白い出来事が起きるかも知れません。
一つ安心したのは女性留学生なので、お酒を飲んで騒いだり、周囲を汚したりということは少ないだろうと言う点。長崎でしっかり語学研修を積んで長崎を好きになってくれればと思いました。
中国を離れても中国がついてきた、長崎の大晦日に起きた出来事でした。