この辺が日本人には分かり難い中国の闇の部分かも知れません。まさか、まさかぁーと思うかも知れませんが、性善説大好きお人好し日本人には見抜けない、処理できない事なんだと思います。

知り合いの中国人からチョットした話を聞きました。仕事関係の日本人と食事会の席で「どうも自分の会社の財務担当と営業がギクシャクしている。」と相談を受けたそうです。

営業はこんな風に処理をしたい、財務はそんな処理は実務として受け付けられないと平行線をたどっている。詳しくは話せませんがこんな感じの内容だったそうです。

知り合いの中国人は相談を受けた日本人の会社に仕事の関係で出入りしているので財務担当がどんな人間なのか分かっていたらしく「財務担当者の能力が低いので処理方法を知らない」または「実務として本当は処理できるのを知っているが仕事が増えて面倒だから認めていない」可能性がありそうだと思ったそうです。

困っている日本人を見かねた中国人。自分の友人の税理士をコンサルとして紹介しようか?と話をしたそうです。

日本人側もそんな話を聞いて大喜び。一度面談させて欲しいとの事で税理士を紹介。面談後に話が急展開。中国人の友人は紹介した税理士より「いやーあの会社とは距離を起きたいです」と言われてしまったそうです。

面談の席には相談をしてきた日本人経営者、片腕の中国人、財務スタッフの三名と打合せが開始したようなのですが、片腕中国人がやたらと話の腰を折るらしいのです。

元々相談を受けた企業にも当然ですが契約している税理士いてアドバイスや相談をしているので、他の税理士がやって来た事に対して嫌悪感を持たれるのは十分考えられます。

話が進むに連れて何となく分かったのは、契約している税理士はどうも片腕中国人が紹介した税理士らしいと言うことなのです。

つまり片腕中国人と税理士はパートナー的存在で、片腕中国人が何かと業務上で指示を出し、仕事のススメ方で有利になるような関係性があるのでは?そして片腕中国人の部下が財務スタッフであるし、税理士の指示に財務スタッフは素直に指示を聞いている感じもしたようなのです。

自分の立場を守るために知り合いの税理士を使って、財務スタッフをうまく丸め込めているようで、財務スタッフは言われるがまま素直に従っている様子。

面談をした税理士も中国人。その辺の空気感はよく分かっているので、関係が出来上がっている所に下手に入り込むと、あれこれ面倒に巻き込まれそう。だから手を引きたい。という話だったそうです。

もちろん紹介した税理士さんの推測で決定的な証拠はありませんが、まー十分にあり得る話です。日本人経営者は解らない事があると丸投げする人もいます。そんな丸投げを悪用して自分の保身や自分の利益のための環境を水面下で構築する中国人はよく居ます。

片腕中国人は財務の責任も任されているようなので、あれこれ悪い話が出てこないように、また紹介した税理士からリベートなどをもらっている可能性もあります。そんな関係を構築したあとに営業があれこれ意見を言っても大切なのは自分の保身。

出来る限り面倒は避ける、表面に出てこないようにアレコレと策を練ったり、意味不明な理屈をこねたり、それ以外の原因を作ってウヤムヤにする。悪い中国人の常套手段です。

私も直接見た話でもありませんし、友人の中国人からの又聞き情報ですが、友人も親切心で紹介したけど藪蛇だったようで「関わらないようにする」と笑っていました。

ビジネスは人を信用しないとイケないのですが、信用する相手を間違えたり、信用して良い部分を履き違えると落とし穴に落ちていると知らずに、知らない所で中国人に手を打たれてしまっているかも知れません。

海外にいても性善説で全て物事を進める日本人。バカ正直過ぎて中国人の手の上で転がされているのに気が付かずに、信用する人間を間違えている日本人。今回の経営者のように意外と多いのかも知れませんね。