便利なサービスが我が家の敷地内でも始まりました。予告なしで急に始まる中国のサービス。急に終わらない事を祈るばかりです。
自宅を出て敷地内のゴミ捨て場に向かうと目に止まった赤い物体。近づいてみると京东のワンちゃんロゴマーク付き。液晶画面には「京东快递柜您邀参加(jīng dōng kuài guì nín yāo cān jiā)」の表示。※京东とは中国2大ECサイトの1つです。
もうお分かりと思いますが、配送した商品を届けて注文者が不在の時に一旦預かっておく宅配BOXなのです。「便利になったなぁ」と思った翌日、私の携帯にこんなショートメッセージが届きました。
簡単な話、敷地内の宅配BOXに荷物を預けました。パスワードは「XXXX」なので、48時間以内に受領して下さい。という内容。
偶然ですが宅配BOXを見つけた数日前に京东で商品を購入していたのですが、私が不在だったため配送スタッフが宅配BOXに預けていたようです。
設備施設にはバーコード読み取り機が設置。宅配品に貼り付けられている「送り状」と呼ばれるラベルには送り状番号のバーコードがあるので宅配BOXの読み取り機でスキャンをして収納。
送り状の番号と私の携帯番号が紐付いているのでしょう。収納すると私の携帯番号にショートメッセージが届く仕組みのようです。
受信したメッセージは夜だったので、翌日に荷物を取りに行くことに。液晶画面はタッチパネル式。ショートメッセージに送られていた「パスワード」を液晶画面に入力。
入力が完了したと同時に「パカッ」と音がして、宅配BOXがオープン。預けていた荷物を受け取ることができました。うーん、非常に簡単。
ちなみに受け取った荷物。じゃーん、キュウリです。「白玉黄瓜(Bái Yùní huáng gua)」と呼ばれる上海では見かけない山東省などが有名な産地のキュウリでして、キュウリ特有の青臭さが少なく果肉は白め。この季節から夏の終わり頃までポリポリおやつ代わりに食べてます。2.5キロで40元ほど。
日本のように曜日指定や時間指定ができない中国の宅配。と、言うか時間指定まで出来る日本がカナリ異常というか稀なんだと思いますけど。。。。
宅配の受領に関しては自宅に居れば良いのですが、不思議と不在の時に限ってやってくる荷物と宅配スタッフ。不在の時に限って配達スタッフから電話があり「自宅にいるか?居ないぃ??何時に戻る?」または「近所の契約している宅配場に預けた。取りに行ってね」と連絡を受けます。
近所にいる時はすぐに戻れるので待ってもらう事もありますが、彼らは数をさばいてなんぼの商売。余り待たせる訳にもいきません。
運が良ければ住宅一階の共同玄関のドアが開いているとそのまま入ってもらい、上の階にある我が家の玄関ドアの前に置いてもらう依頼も出来るのですが、当然ながら一階玄関のドアが開いている確率も人の出入りが無いと難しく、そのため基本的に契約している宅配場に預けられています。
この契約している近所の宅配場が私は苦手なのです。契約している宅配場、元々の商売のついでに宅配場として「荷物を預かってやっている」的な感じで、何故か軽―く高圧的。そして女性用下着を扱う店舗が契約宅配場なのです。
想像して見て下さい。中年男性が一人で女性用下着が販売されている店舗から段ボール箱を抱えて出てくる姿を。勘違い甚だしい姿を晒すのです。そして数元程度ですが預かり料を支払うのに、店舗スタッフの対応の感じも悪いし、あまり足を踏み入れたくない場所だったのです。
今まではちょっとだけ憂鬱な気持ちになる足が重い作業でした。
また配送スタッフは集合住宅を駆け上がったのに不在だと荷物を渡せない。自宅前に置いて盗まれれば責任問題。電話連絡してまた再配送の約束をするのも電話代もかかるし作業手間もかかってしまう。そのため宅配BOXは配送スタッフにとっても消費者側にとっても都合の良い話なのです。
この設備は京东で購入した商品に対して対応が可能ですが、基本的に京东購入が多く仕事上不在が多い私としては有り難い施設の誕生。ココ最近また新しい取り組みを迎えている中国の物流事情のご紹介となりました。
実はもう一つ日本では見かけない新しい物流業界のサービスを発見したので、こちらは来週にでもご紹介したいと思います。お楽しみに!