台中で見かけた派手派手しくお祭りのようなお盆の出来事に、
初体験の私、度肝を抜かされました。
8月14日に台中入りして街を散策したのですが、
街中の至る場所に線香やご馳走がテーブルに並んでいました。
どうやら旧暦7月は台湾で「鬼月」と呼ばれる月で、
ご先祖様があの世からこの世に戻られる月。お盆なのだとか。
飾られるお供えの品にそれぞれ特徴があるので、
お供え物を探しながら台中の街を徘徊していたのですが、
ドカチャカと遠くの方から全開のテクノ音が聞こえてきました。
音が聞こえる方に近づいてみると、
お盆の夜に似つかわしくない綺羅びやかに光るネオン。
ネオンに近づくと周りには黒山の人だかり。
人の波をかき分けてネオンの中心部に向かってみると、
ネオン光るステージ上にはポールが伸び、
そこには水着姿のポールダンサーがクネクネ踊っていました。
ある程度ステージ上でクネクネを披露すると、
ステージから降りてきて客席を練り歩き始めるポールダンサー。
ダンサーが若い女性なので男性中心と思いきや、
女性台湾人もダンサーを楽しげにみています。
と、いっても撮影しているのは私をはじめ男性中心でしたが。。。。
どうして壇上から降りるのか?と思ったのですが、
チップをお客さんからもらうためのようです。
クネクネ踊りを見ている男性客がチップを渡し、
ある程度チップが集まるとまた壇上に戻ってポールダンス!
折角なのでクネクネダンスの動画もお楽しみ下さい。
※音がでます。満員電車では見ないで下さい。
このダンスですがTBS番組「クレイジージャーニー」の、
「奇界遺産」で有名な佐藤健寿さんの回では、
葬式の際に寺院の中でセクシーダンスショーをして、
死者を送り出す女性ダンサーについて放映していました。
多分このポールダンスも同じように、
死者を現世に迎え入れるために踊っていたのだと思います。
お盆にポールダンス。。。と思うのですが、
地元長崎のお盆ではロケット花火や爆竹を墓地でシコタマ鳴らして、
初盆だと精霊船と呼ばれる船を作って街を練り歩き、
ここでも爆竹、花火、ロケット花火こと「矢火矢(やびや)」を打ち上げ、
先祖を祀るのですが同じような発想なのかも知れません。
※ロケット花火は危ないという事で最近は見かけません。
このダンス以外にもトラックのトレーラー部分が、
簡易ステージに早変わりしてカラオケ大会が始まったりと、
かなりド派手にご先祖様を祀っている台湾台中の鬼月でした。