新幹線の移動を終えて、到着した武漢から向かった場所は、
自動車で1時間ほど離れた「孝感市」
ひと仕事終えてホテルへ向かう移動中にやたらと目に入ってきたのは、
街の名前にもなっている「孝感」と言う文字の多さ。
上海でも「上海○○」という表現のデパート、建物、病院など目にするので、
同じ部分ではありますが、地方都市の割に「孝感」の名前を押した建物が多い。
ココまで「孝感」を推す理由があるのかと思い、「孝感」について調べてみました。
「孝感(xiào gǎn)」省略すると「孝(xiào)」
中国で唯一「孝」の文字を用いた市の都市。中国の親孝行の故郷でもある。
漢の時代に「董永」と言う家庭が非常に貧しい人物がいて、
彼の父親が亡くなった際に葬儀代も無く、
資産家に自分を身売りして作った資金で葬儀を行った。
「董永」は資産家に会いに行く際に、
エンジュの樹の場所で一人の女性(実は天女)と出会い、
彼女は自主的に「董永」の妻になると言った。
夫婦で資産家の自宅へ向かうと、
資産家は300尺の細絹を編むことが出来れば、借金の抵当を免除すると言った。
「董永」夫婦は一ヶ月で資産家の条件の細絹を編む事ができ、免除を勝ち取った。
自宅への帰り道、エンジュの樹の場所で妻である仙女は、「董永」に別れを告げた。
そんな少し切なく、親孝行な物語がある「孝感」
「親孝行の故郷」と呼ばれ、街全体が「孝感」推しをしているようでした。
歴史のある中国の街を訪れると、今回のようなヒストリーと出会えるかもしれません。
今日の振り返り!中国語発声
孝 (xiào) 親孝行
孝感 (xiào gǎn) 孝感