当時のノスタルジックな雰囲気が伝わってくるスポットでした。
夫子庙」から続いて向かった目的地は「総統府」
「総統府」とは中華民国臨時政府および南京国民政府が置かれていた地。

歴史的な説明は「Wikipedia」に譲りまして、総統府の雰囲気をご紹介。

地下鉄2号線の「大行宮」を下車して徒歩5分。
長江路沿いに「総統府」と書かれた「址正門」が見えてきました。
右から文字が書かれている辺り、時代を感じる佇まいです。

ちなみに、「址正門」横の販売所でチケット購入を (お値段40元) 。
チケットに「南京中国近代史遗址博物馆」と記載がありますが、
「总统府(zǒng tǒng fǔ)」が一般的に馴染みの深い呼び名のようです。

「総統府」敷地内部の構成として、
敷地中央に伸びる「大堂」から「总统府办公室」までの中央エリア、
中心を堺に、「孫中山起居室」や「臨時大統領事務室」がある左エリア、
「行政院北楼」や「行政院南楼」の右エリアで構成されています。

今回時間の都合上、中央部分と右エリアを散策。
中央部分の「大堂」は中国らしい造りの建屋なのですが、
廊下を進んでいった先には「总统府办公室」が。

「总统府办公室」の造りはレンガ作り。
上海でもしばしば見られる租界時代の建物の造りと似ていました。
この時代の建物、味わい深く素敵です。

残念だったのが「总统府办公室 (総統府事務所:子超楼)」が改修工事の真っ最中で、
全三階建ての内、一階二階までの一部のエリアのみ公開となっていた点。
事務所部分としては蒋介石の事務所が一番の見どころでした。

「总统府办公室」から右エリアに向かうと見えてくる「行政院」
室内は当時の会議室、政府事務所が公開されています。
緑色のガラス製の卓上ランプなど当時の面影を残しています。

「总统府办公室」から右エリアへの移動中には噴水や芝生、ロータリーがあり、
散策に疲れた観光客は陽の光を浴びながら休息を取る人たちも。

100年以上も前の建物なのですが、造りを見ていて一点分かったのは、
当時の人たちの身長が今ほど高くなかったのでは?という点。
全体的にドアやシャッターなどの高さが少し低めの造りだったからです。

それにしても元は「国民党」時代に建設された建物のはずなのですが、
現在の「共産党」時代でも、名物観光地としてしっかり収入源となっているのでした。

南京中国近代史遗址博物馆(总统府)
南京地下鉄2号線「大行宫」を下車
徒歩五分程度
地図はココから

今日の振り返り!中国語音源

总统府 (zǒng tǒng fǔ)  総統府

孙文 (sūn wén)  孫文