私は一度試しましたが、ちょっと苦手な嗜好品でした。
あなたは試した事ありますか?
「槟榔(bīng láng)」という言葉、聞いたことあるでしょうか?
日本語では「ビンロウ」というのですが、中国大陸よりもどちらかと言うと、
台湾でメジャーな嗜好品の一つ。タバコと同じような存在です。
この「ビンロウ」の原料となる物はヤシ科の種子。
この種子の部分を切って中に石灰を少しまぶした物や、
「キンマ」と呼ばれる葉っぱに種子と石灰を入れた物を口の中に頬張り、
ガリガリと噛むのです。
味は非常に苦いのですが、噛み続けると興奮や酩酊するのだとか。
そして唾液と混ざった「ビンロウ」から出てくる液は飲まずに吐き出します。
私も一度だけ台湾で先住民の方のお土産屋を覗いた際に、
「お前もどうだ!」とお手製の「ビンロウ」を一つもらってパクリ。
噛めば噛むほど本当に苦く、すぐにギブアップしたのを覚えています。
まさに「越咬越苦(yuè yǎo yuè kǔ)噛めば噛むほど苦い」状態でした。
ハマると暇さえあれば、モゴモゴと口を動かすらしいのですが、
残念ながら私には気持ちが分からない嗜好品の一つでした。
台湾の人気が高いとは言え、大陸でもタバコを扱っている店舗によっては、
数種類の「ビンロウ」が取り揃えられています。
店主に聞くと「たまに売れる」くらいらしいのですが、
一応取り揃えているようでした。
タバコを取り扱う小売店舗などで箱に無造作に扱われている事があるので、
ちょっと試してみたい、という方はチャレンジしてみてはどうでしょうか?
今日の振り返り!中国語表現
槟榔 (bīng láng) ビンロウ
苦 (kǔ) 苦い
咬 (yǎo) 噛む