多分この感覚は外国語を学習する上で、どの外国語にも通じるのかも知れません。
私はとびっきり英語が苦手です。授業の時間が苦痛で苦痛で仕方がなく、
「将来英語なんて使わないし」と放り投げていました。
そんな私が「会社を辞めて中国語を勉強しに中国へ留学に行く」と話しをした瞬間、
私の英語の成績を知る母親と姉は「はっーー!?」と、突飛な事を言った私を見て固まってしまった程(笑)
家族を固まらせた私が現在海外に住んでいる訳ですが、
実は先日、上海虹橋駅のエスカレータに乗っていた時に、
私の前に立っていた欧米人に英語で話しかけられました。
彼の質問は「ここは上海虹橋駅か?」「浦東空港に行きたい」「どんなルートで行けるのか?」
という内容だったのですが、コレが何となく理解できたのです。
ちなみに一緒にいた中国人スタッフは、解らずに聞き流していました。
本当に簡単で大した会話ではないのですが、
英語が苦手な私からすると、「シチュエーションに助けられた」瞬間でした。
・相手から話しかけられた場所が「駅」だった。
・「駅」という場所で「AirPort」という単語が出たので「空港へ移動したいのか?」と推測できた。
・目的地が「虹橋空港」ではなく「浦東空港」だと分かり「bus」という単語が出たので移動手段の質問と推測できた。
・意外と焦らず、冷静に受け答えの対応できた。
多分、同じ質問内容を街中で話しかけられたら完全にアウトだったと思います。
時間を掛けたら分かったかも知れませんが、向こうの質問を推測する上で、
情報量が少ないと絞り込みが難しいからです。
コレ、中国語の会話の学習する上でも、今回の環境って同じなのだと思います。
私、英語は本当に駄目というか単語を殆ど覚えてない事が問題なのですが、
今回偶然にも知っている英単語が出て話のシチュエーションが推測できたのが
大きな一因です。
中国語の会話が出来ないと悩まれている方、こんな勉強方法もあるのではないでしょうか。
・自分が伝えたいシチュエーションに絞り込む。
・絞った中で文法が違ってようが関係しそうな単語を並べて話してみる。
・恥ずかしがらず、伝えようとする気持ちでは負けない。
・間違えようが焦らない。
世界の果てまでイッテQ!の出川哲朗、大好きな芸人です。
出川哲朗が英語を伝えて目的地を目指すコーナーがあるのですが、
単語が分からくとも、遠回しでも関連していそうな単語や擬音語を使ってでも会話をする姿勢、
あのハートの強靭さ、そして最後に目的地に何とか到着するのですね。
日本語と英語がぐちゃぐちゃなのと、発言する表現方法が想像を超えるので、
コーナーとしても面白く仕上がっているのですが、
見ていると、出川哲朗の「伝えようとする気持ち」は外国語を話す上で必要だなぁと、
いつも感じてしまいます。あまり褒めると“芸人殺し”になってしまいますが。。。
また少しシチュエーションを絞って話せるようになったら、
次は同じ単語量を増やして、もう少し幅のある表現ができるようにする。
こんな形で会話の幹を増やしていくのも一つの会話力アップの方法ではないでしょうか。