中国人の就労条件は、まだ格差が大きいようです。
上海から南へ300キロ。浙江省寧海という場所で見かけた、
工場勤務スタッフを募集しているこんなチラシ。
街中にあった自動車工場のスタッフ勤務を募集するチラシなのですが、
経験者、年齢、性別、待遇など募集する条件面が異なってきます。
そんな公募チラシで共通している中国語表記がありました。
「包吃包住(bāo chī bāo zhù)」と呼ばれる中国語が書かれている点。
「包」には「包む」と言う意味があり、
「打包(dǎ bāo) 梱包する」など表現する中国語もありますが、
ここでは「含める/保証」と言う意味で使われています。
つまり、「食を含める(保証)、住を含める(保証)」となり、
「食事付き、住まい付き」という意味を表現しています。
中国では工場勤務やレストランのウェイターの募集条件に、
度々見ることができる、食事と住まいの条件。こちらではこの条件は一般的。
工場の場合は敷地内に寮が完備、レストランは職場近くに店舗側が部屋を賃貸契約。
そこで寝起きをしながら勤務するのですが、
だいたい一部屋に4名から6名が共同生活というスタイルが一般的です。
食事は工場の場合ですと工場内の食堂で決まった時間内に済ませ、
レストランの場合はお客が少ない時間帯に、ササッと済ませるのが中国流。
そのため混み合っていない時間帯にレストランで食事をすると、
食事をしている中国人スタッフの風景を見ることもできます。
中国の工場やレストランのスタッフの労働条件を日本と比べると、
中国の場合はまだまだ、良い条件とは言えないのが現実のようです。
今日の振り返り!中国語発声
包吃包住 (bāo chī bāo zhù) 食事、住まい付き
招聘 (zhāo pìn) 募集する