行動を起すのに、若いも老いも関係ないとは思っています。まずは行動することが重要だからです。ただ中国語学習を開始する場合、早く行動に移す方がいい部分もあります。

その昔ですが中国語教室の立ち上げに参加していた頃、400人以上の中国語学習をしている日本人と交流をすることが出来ました。これは私に取って大変貴重な経験でしたし、普段出会うことがないような方達と知り合う事ができました。

そこで気がついたのは、日本人が苦手な音があるのですが、苦手な音を習得するには年齢が若い方が比較的早くキレイな音を覚えているな、という点です。

例えば「可」「喝」「乐」などで利用する「ke」「he」「le」の音。「吃」「只」「是」などで利用する「chi」「zhi」「shi」の音。何れも日本語の音には近い音が少なく、少々覚えるのが面倒な音です。
Hありなし発音、音源で比較。

どうして覚えにくいのかなぁ。と考えていたのですが、音を再現するにはその音をどうやって出すのか?舌を含めた口の動きを覚える必要もありますが、もう一つ大切な事があるのではと、ある記事を見て思い返しました。それは聞いた音が自分の中で正しく聞き取れ再現できているかです。

「モスキート音」というのをご存知でしょうか?年代によって高音が聞こえる、聞こえないという状況が発生するのですが、若いと聞き取れる高音の幅が広く、歳を増すごとに聞こえる音の幅が狭くなるのです。そのチェックを行う際に利用するのが「モスキート音」

中国語の音が全て高音という訳ではないのですが、このモスキート音と同じく、歳を追うごとに自分の耳で音が聞き取りにくくなってしまうのではないでしょうか。

聞き取りにくければ、自分が音の再現を行なう際に、近寄せることが出来にくくなりますし、微調整やチューニングが難しくなるはずです。

口の形、舌の位置、息の出し方を忠実に行い、教師に音を聞いてもらって判断を行えばこの部分はある程度カバーができると思いますが、自己学習だけですと調整が難しい部分かも知れません。

その為、自己学習のみに頼るのではなく、誰かに聞いてもらい、(一番良いのは教師または歳が若い人に。)音の再現ができているかを確認しながら学習を進めた方がいいように思えます。