街を歩くと中国人の商魂たくましさを見つける事ができます。
寒さが一段落して春に向かい始めた上海の道路に、
ポツンと置かれた一枚の立て看板。
近寄ってみると大きく「眼鸡(jī yǎn)」の文字。
日本では夜になると目が見えにくくなる病気「鳥目」というのが有りますが、
横に書かれている画から考えて目ではなく、足の裏や手に関係しそう。
中国語で「眼鸡(jī yǎn)」とは「魚の目」の事。
中国では鶏の目、日本では魚の目。この辺も日中の違いが見て取れます。
※ご指摘があり、日本でも正式名称は「鶏眼(けいがん)」、別称として「魚の目」との事でした。
この看板は専門に魚の目を治療してくれる近所の中国人が置いているらしく、
道路に看板を置いただけ。釣り針を垂らして魚を釣るような商売の方法。
ヤル気が全く感じられません!
病院ではなく民間治療なので何処まで安心できるのか不安でもあります。
かさぶた、イボ、ほくろ、黒斑、爪水虫を対象に5元で根から根絶。
3分から5分で抜き取るそうで、痛みもなく、間違いない仕事との触れ込み。
イボの中国語が「猴子(猿)」となっていますが、本来は「瘊子(hóu zi)」とも呼ばれます。
また中国の薬局では魚の目治療として「魚の目ガード」が販売され、
この絆創膏のような物でイボを囲んで自然と治癒させます。
お値段9枚入りで19.8元、中国の価格帯から考えても少々高価なお値段です。
今日の無料!振り返り中国語音源
鸡眼 (jī yǎn) 魚の目/鶏眼
黑痣 (hēi zhì) ほくろ