今年の2月22日は旧暦では1月15日に辺り、
中国ではこの2月22日は「元宵节(Yuán xiāo jié)」と呼ばれる、
中国の伝統的な節句の一つ。

この日に中国人は汤圆を食べるのですが、
この日を迎えるとようやく正月が終わるというのが中国人の考えのようです。

友人の中国人から「こんな情報があるよ」と微信のメッセージが送られてきました。
そして早速向かった先は、上海市内の公園の路上。

その公園の路上には黒山の人だかりが。何の人だかりなのかというと、
こんなウサギの形をした手作り提灯を販売していました。
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上海のこの季節は文房具店や雑貨屋では、いたる場所でウサギのおもちゃの販売中。
だたし手作り品の提灯は店先にはなく、バルーンタイプでなどを扱っています。
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元宵节ではこのウサギのおもちゃを子供たちが遊ぶ風習があります。
このウサギのおもちゃには、ローソクを灯して提灯として飾れる仕掛け付き。
中国ではウサギは縁起が良い動物とされているので、ウサギの提灯は非常にめでたく、
良い運を持ち込むと信じられています。

そんな縁起物のウサギ提灯を公園で販売をしている李さん、
日頃はエンジニアとして働いているのですが、趣味で提灯をせっせと手作り。
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「元宵节」の時期になると二週間程度、この公園前で実演販売。
毎年こんな大盛況ではないようですが、中国人コミュニケーションツール、
微信にアップされた記事のお陰で今年は大盛況のようです。恐るべし微信。。。

売り切れ続出で倉庫まで奥様らしき人が取りに戻ったりと大わらわ。
私も友人の子供のために4つ購入。
本来はポケットサイズからタイヤ付きのコロコロ提灯まで販売しているようですが、
売り切れのため一般的なサイズを購入。1つ70元なり。
少々お高いですが、季節物ですし、手作りなので良しとします。

その後、友人宅で子供に渡すと、嬉しげにニヤニヤ笑って提灯にライトアップ。
元々はロウソクで火を灯していましたが、燃えたりと危ないので、
LEDでライトアップ。この辺は現代的ですね。
ライトもおしゃれに七色に色が代わり、窓辺を照らしていました。
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中国も日本と同じでドンドン飽食の時代・経済発展が進んでいます。
街中にある歴史的な建物を取り壊して、近代的な建物を建築したりしていますが、
発展で無くなった、または今まで見向きもされなかったような、
中国伝統工芸が徐々に見直されているようです。

第一線で中国の経済成長に関係する若い人達。
自分たちが小さい頃に目にしていた伝統品を、
大人になってまた改めて見なおしているようです。
少し皮肉なようですが、これも仕方がないのかも知れません

今日の無料!振り返り中国語音源

兔子灯 (tù zi dēng) うさぎ提灯 ※音源の関係上、「zi」は四声を使っています。

元宵节 (Yuán xiāo jié) 小正月