ヂャーヂャー。
近所のラーメン屋からこぼれ落ちる音が。
店やのオーナーが店先で何やら作業中。
何をしているのかと見てみると、
黄色いボウルの品を油で揚げています。
揚げた品はステンレスのパットに。
外でやってるの中国らしいですよね。
上海でも下町に行けばこんな風景がまだまだみれます。
オーナーは実は05年からここでラーメン店をやっているので、
お互い顔見知り。
中華鍋一杯に油を張って、じゃんじゃん揚げています。
下からの火力もかなりの物。
火力は石炭。北京や北京周辺の街では今でもかなりの割合で、
石炭を使っているのを見るのですが、上海では稀。
今は石炭より練炭が幅を利かせています。
「何してるのー」の質問に「烤麸作り」の回答。
それに夏で熱いから外で作業してるんだとか。
日本では余り馴染みのない「烤麸(kǎo fū)」
上海では馴染みの多い品で上海料理の前菜でも食されます。
簡単にいうとお麩などで使うグルテンを蒸して作った食品で、
発酵後にこうやって油で素揚げ。
揚げた後は醤油ベースのダシで煮付けて完成。
ラーメンのトッピングで食したりと、上海地方では人気の食材。
店先でこんな事をすると一種のパフォーマンスにもなって、
ちょっと一杯食べようかしら?と思ってしまいますよね。
こうやって油で揚げる行為を「炸(zhá)」といいます。
日本人が苦手な発音「zh」。
日本語では「ぢゃー」に近いです。
そう、油で揚がる音に似てる。(笑
訛った中国語を話す人は「H」が抜けるので「ざー」と発音。
ヒアリングして覚える際は注意しましょうね。
「炸」を使った食品名称、日本人に馴染みの多い品が。
「炸薯条(zhá shǔ tiáo)フライドポテト」、
「炸鸡块(zhá jī kuài)唐揚げ」、「炸猪排(zhá zhū pái)とんかつ」など。
ツライですね、日本人が好きな食品なのに、
日本人が苦手な発音「zh」を使わないといけない。
けど、だから覚える価値がありますね!
苦手は一つ一つ克服していきましょ!
今日の振り返り中国語音源
炸薯条 (zhá shǔ tiáo) フライドポテト
炸鸡块 (zhá jī kuài) 唐揚げ
炸猪排 (zhá zhū pái) とんかつ